今日はヒールヒールという技ができた。これは組体操の上で左右のY字バランスを入れ替える技であり、柔軟性と体幹、軽さが要求される点で自分の得意分野といえる。


最近手術して以来できていなかった宙返り系のトス技(高く跳ぶ技)を久しぶりにやったら出来が悪かった。しかしながら元々得意だったかと言われればそうともいえない。この技はパワーと空中感覚、怖がらず思いきり行うことが要求され、自分にとって苦手要素が多い。


自分の得意な方面の新技ができた、という報告をLINEグループでしたら、苦手な方の「トスを飛べ」というコメントがついた。苦手に向き合うことは大切だが、復帰して残り時間が限られているなか、苦手を克服するよりも、得意を伸ばしたいというのが自分の本音ではある。


得意を伸ばすか、苦手を克服するか。この二元論は典型的でありながら、自分らしくいることに深く関わってくる。


競争力という観点からすれば、得意を伸ばさないと埋もれてしまう。苦手なことは克服しても、適性がある人が努力した水準にやはり届かない。体操競技で全ての種目で金メダルをとる選手はいないのである。


しかし人はついバイアスをかけてお互いを見てしまう。

「分野Aに優れた人は、分野Bもできるに違いない。」

「AとB両分野に優れていた素晴らしい人がいたから、両分野に優れることが正解だ。」

このように思うのである。しかしこれはあくまでバイアスにすぎない。だから自分はこの考えを採用しても良いし、しなくてもよい。


採用する場合、人から応援されやすいが、同質化しやすい。なぜならバイアスに逆らわず、違和感がないからである。


採用しない場合、他者からみればバイアスの例外になるので、人はそれを受け入れるのに違和感を覚える。そして批判(注文)をしてくる。だから自分の精神的にはきついはずだ。でもそれが自分らしさを貫くことだと思う。


その注文を吟味して、いかに納得のいく形にできるか。正解はないし、人からの評価はギャンブルである。

個人的には、外圧に負けず得意を伸ばした尖った人というのも、面白いと思う。