代名動詞と受動文

 

 

 

最近、『中級フランス語 あらわす文法』という本を読んでいます。


 

 よくこのブログで話題にする東郷雄二先生の著書。

 

 東郷先生に教えてもらった経験云々は関係なく、「いい参考書」としてネットで紹介されており、購入して読みました。

 

 

 一応大学でいくつかは学んだとはいえ、網羅的に文法のニュアンスなど細かいことについて書いた本を読む機会は今までなかったかもしれません。そういうニュアンスは今まで雰囲気で押し通してた気がします・・・

 

 多くの人はフランス語作文の段階でネイティヴの方から教えてもらうのかもしれませんが、結局私は中級フランス語についても東郷先生にお世話になることになりました。


 

 昨日読んだのが、タイトルにある通りse laverなどの代名動詞とest lavéなどの受動文の使い分けについて。


 

 あまり意識したことありませんでしたが、そもそもフランス語で受身の意味を表す形は二つあるんですね・・・。


 

 代名動詞と受動文のニュアンスの違いは、

 

 (A)<être+過去分詞>:個別的、一時的

 

 (B)代名動詞の受動的用法:総称的、汎時的

 

 とのこと。具体例としては、

 

 ・Cette voiture se gare facilement.

 

 ・Cette voiture a été garée dans le cour.

 

 の二文が挙げられています。上が「この車は簡単に駐車できる」、下が「その車は中庭に駐車された」というニュアンスになるとのこと。

 

 上の文の「この車」は車種(クーパー、BMW、etc)のようなものを指します(総称的)が、下の文の「その車」は特定の一つの車(個別的)を指します。


 

 区別が難しいですが一つの見分け方として、代名動詞の受身的用法については行為者を示す<par ~>が使えないとのこと。

 

 というのは、代名動詞の主語は基本的にOnと決まっているから。

 

 Cette voiture se gare facilement.

 

 On gare cette voiture facilement.


 

 同じニュアンスです・・・よね?

 

 とはいえ調べてみると「駐車される」場合はse gareを使うのが一般的かと。(もし間違ってたら教えてください!)

 

 日本語にすると「駐車される」とひとくくりにされるのですが、フランス語では代名動詞と受動文には明確な区別があります。

 

 私は面白いと思いましたが、人によっては「めんどくさい!」となるところかもしれません。


 

 こんな感じで、普段の勉強風景を記録していく形をしばらくとっていくつもりです。一つひとつはメモ書きのような記事ですが、いくつかたまってきたらまとめ記事にするのもアリかもしれませんね。それは後々。


 

ではでは。