赤ちゃんに会えるとルンルン気分で

検査室のドアをガラッと開けた。

 

「……。」

一瞬、体が固まった。

 

博士以外に先生が3人いた。

 

 

不安に思いながら検査台に上がり、

エコー開始。

 

エコー画像を見ながら、

先生たちがボソボソと話し合っている。


「やっぱりそうだよね」

「間違いないと思う」

 

 

まだ何も言われていないのに

涙が出た。

 

エコーの動画を撮っていた夫も

撮影をやめた。

 

 

博士が口を開いた。

「この間のエコーで、

 通常4つある心臓の部屋のうち、

 1つがしっかり見えなかった。

 先生たちにも見てもらったけど、

 やはり心臓に異常があると思います。

 このあと主治医から

 詳しく説明してもらいますね。」

 

 

主治医から説明を受けた。

「赤ちゃんの100人に1人は

 先天性疾患である」

 

「スクリーニング検査の結果、

 エプスタイン奇形の疑い」

 

「エプスタイン奇形は稀な病気で、

 先天性心疾患の中でも0.5%ぐらい。」

 

「生まれてすぐに

 赤ちゃんの管理が必要だけど、

 この病院にはNICUがないので、

 転院の必要がある」

 

「あなたの住所的には

 ●●医療センターが近いけど、

 うちの病院が◯◯大学病院系列で、

 そこなら間違いないから、

 ◯◯大学病院に紹介してもいい?」

 

 

頭が真っ白な状態の私たちは、

転院先について

「はい」と言うしかなかった。

 

 

このあと、家までどうやって帰ったのか、

夫とどんな会話をしたのか、

まったく覚えていない。

 

 


翌日、紹介してもらった大学病院で

再びエコーしてもらうことになった。