いつの間にか夕方になり、
ほとんど誰もいない待合室で
サプライズエコー写真を片手に
盛り上がる私たち夫婦。
しばらくして
先輩男性医師に呼ばれた。
白くて狭い部屋。
「時間をかけて
見させてもらいましたが
前の病院の先生が言っていたとおり
エプスタイン奇形だと思います。」
「エプスタイン奇形というのは、
簡単に言うと三尖弁の位置が
通常よりも心室側にあって、
3枚の弁が噛み合わないことで
心室から心房へと
血液の逆流が起こります。」
2年前のことなので
記憶が定かではないが、
教科書(と先生が言っていた)の
コピーを見せてくれながら
こんな感じで説明してくれた。
他にも、
・先天性心疾患の中でも稀な病気
・人によって重度から軽度まで
とにかく症状が幅広い
・先天性心疾患は
ダウン症であることも多いけど、
今のところ
首の後ろのむくみが見られないので
ダウン症ではないと思うが
生まれてみないと分からない
一番驚いたのは、
「実は、
最初にエコーした研修医の先生は
エプスタイン奇形の疑いと
知った上でエコーをしたけど
見つけられなかった。
前の病院で見つけてもらえて
本当に良かったですね。」
この時は、
胎児の段階で病気が見つかることに
どれだけメリットがあるか
イマイチ分かっていなかった。
しかし、2年たった今思うことは、
博士(前の病院の先生)、
エプスタイン奇形だと気づいてくれて
本当にアリガトウ!!!
博士が気づいてくれてなかったら、
息子は
助かっていなかったかもしれない。
本当に本当に感謝しています。
そして最後に、
私にとっては かなり重要なことを
大学病院の先生に
思い切って聞いてみた。
「あの、前の病院からの紹介で
今日来たばっかりなんですけど、
ここに来るまで遠くて
電車もバスも混んでるし、
これからもっとお腹が大きくなって
この病院に
通える気がしないんです。
うちの近所に
●●医療センターがあるので
そっちに紹介してもらうことって
できますか…?」
(待ち時間に
●●医療センターを検索して
小児分野に強いことを確認済)
「いいですよ。
病院は近い方がいいと思うので。
ただ、僕は心臓専門じゃないので
心臓専門の先生にも
詳しく見てもらいたいので
もう一度来てもらえますか?」
ということで、
5日後にもう一度
大学病院に行くことになった。
すぐに紹介状を書いてくれたけど
心臓の先生の見解を聞いてから
転院するか決めることにした。