皆さんは、自分の唾液を顕微鏡で見たことはありますか
彼氏(彼女)、または旦那(奥)さんの唾液を顕微鏡で見ているといいでしょう
キスした瞬間に自分のお口に、相手の唾液は入ってくるし、あなたの唾液も相手の口に入ります。
これからお見せする動画は、すべて患者さんのものではなく、研究のために協力してくれた関係者の唾液の動画です。
むし歯や歯周病もなく、口臭を全く感じない20歳の女性の寝起きすぐの唾液はこんな感じです。
就寝前に歯磨きしているにも関わらず、食物残渣らしいものが残っていますが、多くの細菌は球体をして、唾液の流れに身を任せる、動きのおとなしい丸い形をした(球菌)善玉菌が多いです。
一方50代男性で、顕著に口臭を認め、軽度の歯周病のあるひとの唾液は、次のように見えます。この程度でしたら、20代の諸君にも多いです。(半年以上歯石除去していなければこんな感じでしょう)
口臭の発生させる細長い(杆菌)運動性の激しい悪玉菌がうじょうじょいます。
総菌数も非常に多くなります。
口臭のある人とキスをした瞬間に、これらの歯周病菌や、口臭をひき起こす菌(杆菌)など悪玉菌があなたのお口に入ってきます。
しょっちゅうキスをしていると、恋人同士、夫婦、家族のお口の菌は、お口の中の菌を交換しあう感じになっていきます。
「えっ!一回キスしただけで歯周病は移りますか」(よくある質問です)
感染は、「濃厚さ×頻度(回数)」になりますから、1回では感染しないです。
歯周病や、虫歯、口臭が家族的に起こってしまうように思えるのは、このような理由があります。お口の中の貧困の連鎖と呼ばれています。
家族の誰かが、頑張って虫歯や歯周病予防に励んでいたとしても、パートナーがそうでなければ同じことなのです。
したがって、特に小さなお子さんのいる家族であれば、家族揃って定期的な歯科医院におけるチェックと歯石除去をすることが、家族全員の歯周病や、虫歯を守り口臭のない家族になるための大事な要素なのです。
いくら禁止しても、おじいちゃんおばあちゃんは、こっそり孫とキスするし、他の親族や兄弟同士でもキスしたりします。
お口の衛生状態は、家族的に引き継がれていくとことが多いのです。
口臭のある人は、そのパートナーも、家族も起こしやすくなります。
一度家族揃って、自分たちの唾液を顕微鏡で見てみるといいかもしれません。
今どきの女子高生は「キスマエフロス」だそうです「必要は発明の母」ちょっと違いますまが、ファーストキッスにときめく女子高生は初々しいですね
お口のニオイをより気にするZ世代ほど、歯科予防意識が高いのではないでしょうか
動機が何であれ、素晴らしいことだと思います。
Presented by 品川女子学院インターアクト部