私もそうですが、最近は犬や猫などの小動物を室内で飼われている人も多いと思います。


本来、野生動物では口呼吸することがない人間以外の動物は、あくびなどの呼気を除いてはいわゆる口臭はないのですが、口臭の発生源である唾液臭が問題となり、臭気に悩まされることがあります。

 

私は、歯科医師でもありますが獣医師でもあるので、ペットフードの会社などから、ペットの口臭を無臭化する製品の開発やペットフードの開発なども手掛けてたこともありました。

ワンちゃんや、猫ちゃんに舐められた後が臭くて・・・という経験はありませんか!?

最近、ペットの口臭(唾液臭)を抑止する方法としては、ペットフードに善玉菌を仕込んだふりかけが開発されており、かなり有効ですチョキ

中でも、私達も口臭外来で使用している 人の口の中にいる、強い天然抗生物質作用を発揮する Streptococcus salivarius K12 の粉末をペットフードに混ぜて与える方法です。

その医学的なデーターがペット栄養学雑誌に掲載されています。。

(参照:Journal of Pet Animal Nutrition 2016 Volume 19 Issue 1 Pages 8-14)

A basic study on the effect of Streptococcus salivarius K12 on the suppression of oral malodor in beagles(ビーグル犬の口腔内悪臭の抑制に対するStreptococcussalivariusK12の効果に関する基礎研究)というものです。

 

ストレプトコッカスサリバリウスK12(SSK12) を含むペットフードを毎日ビーグル犬に与えて、普通のペットフードを利用している SSK12フードを与えてられたビーグル犬との間の口臭と口腔内細菌の変化を判定する実験です。

口臭については経口アンモニア、メチルアミン、メチルメルカプタン、硫化水素の測定を実施、同時に官能検査でニオイに強さや、ニオイの到達距離を比較しています。

また、口の中の拭ったスワブを嫌気培養して口臭を引き起こし歯周病の原因でもある ポルフィロモナス(PジンジバリスおよびP.グラエの 検出を行われました。



結果は、菌を与えたグループは圧倒的にガス濃度も官能検査も低くなりました。

細菌検査では、総菌数は両者で変化を認めませんでたが SSK12 を与えられたグループは口臭を引きおこす悪玉菌は減少しており、ストレプトコッカスサリバリウスK12(SSK12) を含むペットフードを与えられたのペット(犬)の口臭及び歯周病予防にもなることが実証されています。


このように、ペットフードに善玉菌を凍結乾燥した粉末を入れて同様の効果を得ようとするペットフードは「プロバイオティクスフード」また、既製のペットフードにふりかけるタイプは「プロバイオサプリ」と呼ばれ、犬種ごと猫ごとに多く販売されています。

自分が飼っているペットには、どのようなプロバイオフードがいいのかについては、かかりつけの動物病院の先生にアドバイスを受けられるといいかと思います。

我が家の HALUちゃん(犬種:バセンジー)も ご愛用で、老犬ですが使用し始めて口臭(唾液臭)も良くなりました。




最近のHALUちゃんは、目もあまり見えない、嗅覚も鈍り、耳がよく聞こえず、よぼよぼ歩く老犬、人間なら80~100歳くらいです。

7年前はこんな感じでしたが、急に老けてkました。もっぱらオーラルケアーはプロバイオティックスで行っていますので、口臭は殆ど消えました。