アメリカでは、肥満が社会的な問題になっています。

    

アメリカの口臭関連グッズの大手会社「TUNG」社は、次のようなコメントを発表しています。
 

発表内容は、アメリカ人と日本人では、肥満のレベルの違い、食生活習慣上、生活習慣の違いもあるので、そのままが当てはまりるわけではありませんが、食生活習慣が欧米化していることは間違いないことで、参考にはなると思いますので紹介します。

 

 

「The Link between Obesity and Bad Breath (肥満と口臭の相関性)」 
 

増加している肥満が不健康であることは誰もが知っています。

 

肥満は、糖尿病、心臓病、呼吸器系の問題などを含む無数の疾患の発症を引き起こしたり、これらの疾患に関係しています。

肥満はまた、自尊心の問題やいじめられる傾向など、それが引き起こす可能性のある社会的または心理的問題に発展する可能性があることは言うまでもありません。

 

しかし、それとは別に、肥満は口臭にも関係していることが研究によって示されています。



1.食生活習慣 
: 
食べ物と飲み物の両方に砂糖が多すぎる、新鮮な野菜や果物が不足している。また偏食や過食などが原因になります。

 

 

 

2.口臭ガス : Journal of Clinical Endocrinology&Metabolismが 発表した研究では、細菌よりも古く、腸内に生息する古細菌と呼ばれる生物の存在が体重増加と関連しており、少量のメタンガスが放出されることが研究者によって発見されました

 

したがって、この研究は、メタンガスが肥満の口臭を引きこしている可能性があると結論付けています。

 

3.病気 : 肥満からの誘発される様々な基礎疾患そのものが口臭を引き起こす可能性があります。

 

たとえば、肥満者は呼吸がしにくいため、多くの人が、口渇(口腔内乾燥)をおこし、口臭を引き起こします。太りすぎの人によく見られる糖尿病も口臭を引き起こします。 

 

 

4.口腔の不衛生 : 食生活の悪化は、口腔内の衛生状態の悪化を招きます。

 

2009年にBritish Dental Journal発表された研究では、肥満の人は歯科におけるチェアーでの治療の困難な場合があることや、口の中の余分な脂肪組織があるために精密な診断が難しいこと、鎮静歯科が困難なことから、標準的な歯科治療が十分に受けられない可能性があることも示唆されています。
 

歯科の治療用チェアーには体重制限があります。

 

ここからは、私の見解です。

日本では、アメリカで問題となるほどの肥満体型の人は、圧倒的に少ないです。これは人種的な骨格体型の違いだと思います。

しかし、肥満傾向の人は多く見られます。

概ね、アメリカの報告は日本人の肥満傾向の人にも当てはまると思います。

 

肥満傾向の人に特有の口臭は、生臭いと言うよりは、「チーズのような」「タクワンのような」「軽く飲みすぎた後のような」口臭がする人が多いです。

このガスの正体は、
揮発性有機化合物で、体内に溜め込んだ脂肪からエネルギー源であるブドウ糖を新生する時に、副産物としてアセトンに似た「揮発性有機化合物」が生産されて血液を介して呼気として吐き出されるためです。

皮膚呼吸もしますので、汗を多くかく時期は、体表からもにおうことがあります。(制汗が大切です)

最近の日本の傾向は「痩せすぎ」よりも「少しふくよか」「ぽっちゃりさん」がもてはやされるようになりました。

しかし、明らかに欧米型の肥満体型になれば、口臭のみならず
肥満がもたらす健康上の問題に気をつける必要があると思います。不健康の結果が口臭ですから、口臭は健康のバロメーターです。

 

口臭を自覚したり指摘されたら、食生活と運動が足りているかを見直してください。

 

 

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【おまけ画像】

 

南極に近い街・・・ダニーデン:ニュージランド・・・日本からは、飛行機で18時間かかります飛行機

このまちは、プロバイオティクスタブレットを共同開発研究した、オタゴ大学のある町です。