口臭で悩む人の人の中に、舌にこだわる人が非常に多いのですポーン


舌から、直接臭気が発生する可能性はありませんし、あまりこだわっても仕方ないのですが・・ニヤリ

舌の上にあった唾液のコンディションによって舌表面の唾液からガスが揮発するのですが、舌から臭っていると勘違いします。

もちろん唾液の質に影響を与えるので、舌の状態を診断することはは重要です。

舌は粘膜で、粘膜の状態や舌苔はその時のコンディションで刻々と変化します。

 

もちろん病気との因果関係があり、古代から東洋医学領域では、診断の一助(参考程度)として舌診断がありました。

口臭でなやまれる患者さんは、舌表面が白いと気になるようです。

健康な成人の舌は、糸状乳頭がありうっすら白いのですが・・・どうもそれも気に入らない人がいるようで

舌に不安をもたれる方たちは、赤い舌に憧れるようなのですが、実は赤い舌は病的で口臭も起こしやすくなります。

 

 

全体的に赤い舌は、異常な舌で特有の口臭が起こります。

赤い舌は、一括して赤色平滑舌(Smooth red tongue)と舌の病気として診断されます。(口腔外科・内科)


正常な舌には、白い毛のような糸状乳頭が認められますが(多くの人が白苔と間違いますが)赤色平滑舌になると、消失します。

どんな病気でどんな症状があるのか?

 

1.舌表面にある白い糸状の乳頭が消失し、舌表面がつるつる、赤みを帯びている。


2.味覚が敏感になる。常にヒリヒリした状態や時に疼痛を伴う。熱いものや冷たいもがしみる。

 

香辛料などは疼痛を伴うようになる。


3.灼熱感がある。口の中が熱く感じる。

 

4.口腔内温度の上昇に伴うカビ臭い口臭を伴う。
(なぜ、カビ臭い口臭になるのかの研究はないが、おそらく舌表面にあった、唾液の粘液層に乾燥に伴い粘液層深部に定着する真菌類由来ガスと考えられる。真菌症の人に口臭に類似する。)


原因は??

種類により色々と考えられます。

真紅舌(全体が赤い場合)下矢印

VIA:舌診アトラス手帳(メディカルユーコン転載許可済)

舌全体に過敏が起こっています。

(金属アレルギーの可能性)

この場合は、何らかのアレルギー、歯科では金属アレルギーのことが多く、パッチテスト(アレルギーが金属で起こっているかのテスト)を行って、金属アレルギーがある場合はメタルフリー(金属を使わない補綴物への転換→保険が適用されないのでかなり高額になるので慎重に対応してください。)へ。

 

もし誤診であったら、莫大なお金かけたのに、改善しないということになりますので、慎重に進めてください。

(化学物質アレルギーの可能性)
一般歯科用品は特に日本は欧米に比べて、合成界面活性剤フッ素を含む合成界面活性剤が大量に含まれています。

その他に大量の殺菌性化学物質、保存剤など有毒化学物質やアルコール・エステルなどの有機化合物などで構成されており、十分洗いでも口腔内に残留して粘膜から吸収してアレルギーを起こします。

アトピーが口腔内ケア製品が原因であることもあります。

 

 

当院では、通常の歯磨き剤も無臭化素材も、合成界面活性剤・アルコールフリーで自作開発したものを使用しています。


貧血性紅舌下矢印

VIA:舌診アトラス手帳(メディカルユーコン転載許可済)

若い女性に多く、舌の痛みを伴う、舌の厚さが薄くなるのが特徴。
原因疾患としては鉄欠乏性貧血、その他の貧血によるもの
生理的には、緑茶・コーヒー・紅茶の多飲は、貧血の敵。タンニンは鉄の吸収阻害を起こすため

正中菱形舌炎

舌背部正中後方1/3の部位に菱形、楕円形の乳頭のない赤い平滑な部分が存在する状態。

正中菱形舌炎という名称であるが、「非炎症性の病変」であることが多い。

二次的に炎症が見られる場合もあるが、自覚症状は乏しい。

カンジダなどの真菌によることが多い。二次的な炎症等がなければ、治療の必要性はない。

真菌症に寄る場合は、カビ臭い口臭が特徴的


無臭化(オールデドラント)と真菌症に対する治療。

痩舌(老人に多い)

VIA:舌診アトラス手帳(メディカルユーコン転載許可済)

加齢に伴い、舌表面の乳頭が形成されない、ターンオーバーが進まない
舌の痛みが持続する(舌痛症)


カビ臭い口臭が常に起こる

治療法はなく、無臭化と対症療法


裂紋舌

 



舌表面に亀裂がある場合で、地図状に見える場合は「地図状舌」と呼ばれ異常ではない、

シェーグレン症候群にように極度の乾燥している場合は、舌粘膜は、象の皮のような状態を呈するようになり口腔内の清潔維持が困難となり慢性的な口臭が発生する。

治療は、高濃度水素吸引法と高濃度二酸化塩素製剤による唾液腺導管に貫通行うと唾液分泌は確保できるも、シェーグレン症候群の根治療法はない。


舌擦過症(過剰な舌磨き)


過剰な舌のブラッシングによる舌粘膜の損傷による慢性的炎症。

口中の灼熱感、味覚過敏、舌痛をともなう

唾液の質の劣化による慢性口臭と口中に不快が特徴。時に口渇を訴える。

治療として無臭化(オーラルデオドラント)と適切な舌トリートメントの指導、舌粘膜改善処置。

舌リンパ管腫下矢印
舌の粘膜の表面にできたものは半透明のつぶつぶ状が特徴です。

深いところにできたものは境界がはっきりしないやわらかなふくらみとしてみられます。

VIA:時事メディカル

病的口臭や口腔内乾燥感がある。

 

苺(状)舌(溶連菌感染症)

舌全体が赤く、いちごのように見える。
全身に赤い斑点ができる

猩紅熱(しょうこうねつ)とは、A群β溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)という細菌が原因でおこる、感染症の重い症状のこと。 溶血性連鎖球菌は溶連菌とよばれます。 この細菌による感染症は子どもに多いのが特徴です。

 



治療的には、ほんだ歯科では口腔内善玉菌の移植と高濃度二酸化塩素処理によるプロバイオティクス療法


くれぐれも、成人の紅い舌は要注意で、薄く白いことが重要です。

正常な舌をよく覚えてください!!

理想的な舌下矢印

VIA:舌診アトラス手帳(メディカルユーコン転載許可済)

 

出版社からのコメント

多くの人が気にする「口臭」だが、その研究が本格化したのは1990年代以降のことと意外に新しい。
現在の日本で、口臭ならびに口臭症治療についての第一人者が本書の著者・本田俊一氏である。
国家公務員から歯科医に転身した著者が出会った「口臭に悩む患者」。しかし、その患者が訴えるほど、ひどい口臭はない。だが、それをきっかけに「口臭」研究に取り組み、やがて「口臭症という病」に悩む患者の治療法を確立。治療の現場に立ち続けるとともに後進の育成にも尽力している。
他人の口臭は、そのとき不快だとしても、その相手と話が済んでしまえば、そこから逃れられる。だが、自分自身の口臭は常につきまとい、それが「気になる」から「悩み」になってしまうと…口臭症の可能性が高い。
本書では、そもそも口臭とは何か、口臭の発生するメカニズム、口臭症という病、最新医療情報、そして口臭の予防法、口臭に関するQ&Aまでを網羅。
口臭ひとつで百年の恋が冷めることもある。「たかが口臭、されど口臭」…気になる方は、ぜひご一読いただきたい。

内容(「BOOK」データベースより)

口臭は歯磨きで消せると思っていませんか?日本における口臭および口臭症治療の第一人者である著者が15年以上にも及ぶ研究・治療の成果を一挙公開!口臭の原因、最新医療情報、口臭症の治療法、口臭予防を網羅。じつは「歯磨きだけが口臭対策」とは限らない!口臭が気になる人も不安な人も、歯科医療に携わる人も必読の1冊!
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