こんにちは
歯科衛生士の井上です
私の勤めている医院は
E. Breath Clinic 心斎橋といいます
E.はExcellentの略で
Excellent 優秀な 優れた
Breath 息の
Clinic 医院
です
院長は本田俊一歯科医師です
本田院長は口臭症の治療を確立した歯科医師で
当院は口臭を治療したり
口臭に悩む方を治療するクリニックです
こちらにお勤めさせていただきまして
口臭症治療の勉強をしています
勉強をしていくうちに
私は10年間歯科衛生士として
患者様にお話ししたりご指導していたことが
いろいろと間違っていることに気づきました
ぜひ
もお読みいただければと思います
今回は
どのようなことからドライマウスが起こるのかを書かせていただきます
(出典:舌診アトラス手帳,メディカルユーコン )
まず
加齢により唾液が減ることがあります
加齢により唾液腺そのものが減ることが原因のひとつです
また、唾液腺の目詰まりが原因であることもあります
年齢を重ねると唾液腺の導管にたんぱくが詰まってしまい
唾液が出てこれなくなることがあります
当院ではこの導管の目詰まりをおこしているたんぱくを取り除き、
高濃度水素療法により導管を復活させる治療を行っています
また病気によって唾液が出なくなることがあります
歯科衛生士学校に通学してた時の教科書に
「唾液が出にくい病気」で「シェーングレン症候群」が書かれていました
(出典:舌診アトラス手帳,メディカルユーコン )
院長によると
この20年間口臭症とドライマウスの患者様の治療を行ってきましたが
ほんとのシェーングレン症候群だった方は
お一人だけだそうです
シェーングレン症候群の方は
めったにいらっしゃらないのです
シェーングレン症候群と診断するための検査が4つあり
(1)口唇小唾液腺または涙腺の 生検組織でリンパ球 浸潤がある
(2)唾液分泌量の低下がガムテスト、サクソンテストで証明され、シンチグラフィーで異常がある、または唾液腺造影で異常がある
(3)涙の分泌低下がシャーマーテストで証明され、ローズベンガル試験または蛍光色素試験で角結膜の上皮障害がある
(4)抗SS‐A抗体か抗SS‐B抗体が陽性である
この4項目のうち2項目以上が陽性であるとシェーングレン症候群と診断されます
当院にもドライマウスが主訴の患者様で
「シェーングレン症候群だといわれた」
とおっしゃる方が時々いらっしゃいます
しかし、当院で検査をしてみると
唾液を出す能力はあるのに
流れていないだけということがよくあります
唾液の流れは、
実は自律神経系の働きが影響しており、
嚥下機能が低下していることが多いです
嚥下機能が低下すると
唾液は流れなくなって停滞してしまい
お口の中の乾燥につながるのです
その場合、口の中は非常に気持悪くなり
粘ついてドライマウス感覚に襲わます
唾液腺をいくらマッサージしても
この粘ついた気持ち悪さは解決しません
当院では、自律神経系やストレスについても精密の検査して診断してきます
ほんとはシェーングレンではないのですね
「口腔内自律神経失調症候群」であることが多いのです
そのような方は 唾液を出す能力はあるのですが、
無意識の流せる能力が抑制されているので
お口の中が乾いた感覚になるのです
カウンセリングにより
唾液をしっかり出すためにしていただきたいことをお伝えします
すると次回再診でいらしたときは
唾液の分泌量はかなり変わっています
先ほどお伝えした院長が20年間で診た中で
ただ一人のシェーングレンの患者様は
総合病院で検査を受けていらして
4項目のうち2項目で陽性と出て
シェーングレン症候群と診断されていました
そしてドライマウスで困っていらっしゃる患者様でした
当院にて検査を行うと
唾液がほとんど出ていなくて
そして唾液を出す能力もありませんでした
当院でカウンセリングを行い
加えて高濃度水素療法を行っていただきました
すると初診でいらしたときは
1mlしか出せなかった唾液は
4.5mlまで出るようになりました
そのほか唾液が出にくくなる原因としては
ストレス性のドライマウスがあります
ストレスを受けると唾液の流れが悪くなります
そして自律神経も乱れ、
唾液は出にくくなります
するとお口の中はねばねばした感覚や
乾いた感覚を感じられます
このような方もカウンセリングにより
症状は改善いたします
いかがでしょうか
ドライマウスでお悩みの方
ぜひご相談いただければと思います