うちの看護師の平松が、「うちの子口臭いんです!院長診てください!」
子供の前で、堂々というのを見てショックを受け・・・・・・影に、引っ張り込み厳重に注意しました。
「子供の前で言うな!」
平松の子供さんは、3歳ですが、平松とは異なり、かなりナイーブな性格で周囲に気配りする良い子と判断したからです。
3歳くらいの体験は潜在的に記憶として残ることが知られています。「三つ子の魂100まで」と経験則でも言われています。
私は口臭症の専門医です。
「自分の口臭について死ぬほど悩む」人たちに対する治療を専門にしています。
「口臭症」は未だに、時に精神疾患に間違われて。歯科→口臭外来→耳鼻科→内科→精神科と点々として、全国からE.Breath Clinic 心斎橋(ほんだ歯科口臭外来部)を受診されます。
口臭外来はいっぱいありますが、ガスを測って、虫歯や歯周病の治療をする、生理的口臭には「大丈夫」であるというのが一般的です。
自分の口臭に対して悩むようになれば、表現系は「悩む病気」=精神的な問題=精神疾患とみなされる場合が多いのです。
一般的口臭外来では、原因となる病気がない場合は精神科に送られることが多いのです。
精神科では、いろいろな病名が付きます「自臭症」「自己臭症」「口臭恐怖症」・・・・
生理的口臭で悩む人も多いし、治療するほどではない病気を抱えていることが普通で、全員「生理的口臭+時々の病的口臭」があることが普通です。
口臭は誰にでもあります。自覚なく距離によって、時間によって、相手は我慢してくれますが、必ず「臭い!」と思われることがありますし、普段口臭のない人も「臭いな!」と思われた経験は誰にでもあると思います。
だから、誰もでも、気にはしているのです。その中から、何かのきっかけで「悩む人」に変貌するのです。
このブログを読めれている人の中にも予備軍はいると思います。
口臭症患者は、北海道から沖縄に及びます。最近はベトナム・韓国・中国・シンガポールからも来られます。(今はコロナの関係でキャンセルが多いですが) それほど、患者にとっては重要だし、だから、私も覚悟を決めて命がけで対応するのです。
口臭症の陥る人の割合は10人に一人、潜在的には1000万人くらいいるとされています。
でも対応できるクリニックが少なすぎるのです。
ようやく日本口臭学会も「口臭症」という病気を認定し、治療についてもガイドラインを作ったり、取り組みを始めたりしつつあるところです。
私はすでに20年も前にこの病気の治療法やエビデンスを明らかにして、公開診療を通じて客観的評価を受けながら、希望者には治療方法も指導して「ほんだ式口臭治療法」を確立してきました。
また、口臭については瞬時に生理的口臭の無臭化(オーラルデオドラント)にも取り組んできました。
口臭は病気ではなく体臭や体温と同じで、生きている活動の結果として起こるものです。
口臭症に陥ると、人と会話することが怖くなり、その結果コミュニケーション阻害を引き起こし、社会生活そのものが脅かされてていきます。
「結婚できなかった」「したい仕事ができなかった」「70歳になって治療受けるまで、旅行も行ったことがない。」
「人がいると怖い」「エレベーターや電車には乗れない」「狭いところが無理」「引きこもる」「死にたい」どんどん深刻になっていきます。
同時に精神も病みますので、「うつ病」「対人恐怖症」「閉所恐怖症」など精神疾患まで引きこすのですが、「原因のある悩み」については、いくら精神科で精神薬をもらっても治らないのです。
原因を取り除けば不安は消えます。
私のクリニックで診療した7000人以上の患者の多くは「実年齢-15」年間、一人で悩まれています。
人は色々と悩むけど、口臭についての悩みは他のいかなる悩みよりも長く一人で悩まれています。
相談する人もいないのです。
30歳なら15年間、40歳なら25年、50歳なら35年・・・・
そんな辛さを想像してみてください
日本の引きこもりの人は年々増加していると言うけれど、原因が「自分の口臭に対する不安」であることが少なからずおられます。
これは、多くのケースで15歳位のときが悩み始めであるということを物語っています。
この大半が、母親から「あなた口が臭い!」と言われたことがきかっけです。
つまり悩みはじめの15才よりも、もっと以前にその源があったことになります。
さらに、掘り下げて聞いていると、よく思い出していると 3~5歳位の時に母親から「お口臭くさいわね」と言われたことを思い出し、フラッシュバックしてくるという人が多いです。
おそらく幼児の時からあったと思います。という人がほとんどなのです。
その頃は、お母さんだけが、たった一人の頼るべき、一番認めて欲しい人ですから、その人に嫌われたら!と思うと、ショックを受けても元気なふりするしかないのです。
中高生になって、口臭に悩み始めて、勇気を出してお母さんに聞いても、私が悩んでいることをしているので「臭いはずなのに、大丈夫といいます。私を気遣ってるのです」と言うのです。
親は信じることができませんと言われます。親子の信頼関係さえ崩壊していることもあります。
母親は、小さな子供は、わからないだろうと思って言う一言に気をつけないといけないです。
その子の個性をよく見極めていってください!全部がそうなるわけでもないのです。いい子だけがなるのです。
周囲に気遣いできる協調性があり、自分でいい子になろうとする子供ほど、その一言は強い衝撃になるのです。
ただ、楽天的で「些細なことは気にしない」天真爛漫な子供では大丈夫です。
私がそうでした。
私は今でこそ、口臭症を専門として自分の口臭も無臭にしたり臭くしたり自由自在に操れますが、中学生の頃は、母親から「いつも口と足が臭い!」
と言われていました。
男子校だったので友達からく「本田!口くさいで!」とよく言われていましたが、友達だって、母親だって臭い時があることを知っていたので、全然気にしないどころか、とても臭いことを自慢してました。
友達に「は~」「は~」くてくさい息を浴びせ倒してました
口臭は嫌なやつを撃退でる武器になるとさへ思っていました
友達のびっくりするのを見て楽しんでたくらいですが、友達はいっぱいいたし、姉妹校の女子校の友達もいっぱいいました
級長や学年代表さへやってました
結構、その頃は「モテ期」で、女の子の誕生会に招待されて行ったら、男子は私一人で、自分の足臭が充満して恥ずかしく思った思い出があります
思春期(15歳)くらいの頃は、臭いことが特徴です。
今思いかえすと「青春独特の甘酢っぱいにおい」て、時々感じる加齢臭よりは、ずっといいです。
だからその頃に、親や友達から指摘を受けることが多く「年齢-15」年の悩みになるのだと思います。
そしての遠因として、幼児の頃の母親の「口臭いね」の一言であることが多いのです。
口臭があることを指摘してもいい代わりに、歯磨きしたりした後は「すごく良くなったよ!」て褒めて歯磨き習慣の動機付けにするなら問題ないと思います。
小さな子供に口臭を指摘するママさんでさへ「生理的口臭があります。」多分、あなたの子供さんよりはくさいです。
子供さんは、お母さんに忖度して言わないだけで「怒り狂っているときのママの口は臭い!ときっと思っています。
私が小さいときは、そう思ってましたから
「お母さんだって、時々臭いし、お父さんとおじいちゃんはいつも臭い!」でも言えない。
もしも、愛する旦那さんにキスしようとしたら「お前、お口臭いよ」て言われたとしたら、どう思うかを考えてください。
時にその子の人生を狂わせることもあることを忘れないでください。
口臭外来で、無理やり連れてこられた、幼児の子供の治療をするときは、母親よりも、子供が自信を持って生きていけることを治療の目標にしているのです。
そしてその日に母親以上に無臭にして帰します。
でも、家族で口臭を指摘することは重要なのです。
家族以外の人はなかなか言えないためです。
家族に口臭を指摘した場合、その後になにか対応した結果、口臭が消えたことを伝えないといけないのです。
特に小児の口臭についてはオーラルケアー習慣を身に着けさせるために動機づけにとてもいいと思います。
また、口臭は病気の前兆であることも多いです。特に歯科よりも耳鼻科的な疾患が多いです。
同時に、たとえ相手が小さな子どもであっても、人としての尊厳に関わることもあるので、指摘した以上フォローすることも大事なのです。
注意する→指導する・治療する・改善策を教える→もう一度評価してあげて、よくなっていたら褒めてあげる。
たとえ小さい子供でも、あなたの所有物じゃないし、尊厳ある人としての扱いも大事と思います。
自分の口臭は、自分で評価できないので、注意されっぱなしの、もともと口が臭いだめな人間として一生送ってしまうリスクが有るのです。
その子が、周囲をよく見ておりこうにしていこうとする良い子ほど、注意が必要です。
子供はあなたと同じ性格の同じ人間ではないので、子供の性格をよくわきまえた注意とフォローが必要なのです。
詳しくはを読んでください。
本田でした