驚くなかれ、並行世界ものでした。

 原作未読ですが、映画は入れ子構造というのか、物語の中の物語と多層構造的な作りになっているなと。

 巷で言われているクリエイターが味わうなんちゃらってのは置いておくとして、一枚の紙が別の世界にいき、いった先の人の人生が変わってしまう終盤のあれは、作者が世界を多層的に多元的にみているからなのではないかと勝手に自分なりに解釈。

 まとめの感想としては、現実世界と漫画の差異というものはそこまで大きくないのではないか?というもの。
 
 と

 現実自体が物語りの中にあり、また神話の延長上にある、だれかの漫画に私たちが生きているとしたら、この世に起こる不思議な出来事も少しばかり納得できるのではないかと思います。


 そして願わくば事件で亡くなった方たちの魂に安らぎがもたらせますように。



ルックバック・藤本タツキ