牟奈伎【ウナギ】 | White Horse 【狛と共に】

 私たちの親神、魚網ウナギ目ウミヘビ科のウミヘビ については前述しましたが、
素(ス・モト)をたどれば淡水を起源とする牟奈伎(ウナギ)にたどり着き、ウナギについて
考えると、人間の進化の過程とは果たして何だったのかと思料させられます。

ウナギは、雌雄同体の生物で、その生態がいまだにはっきりとせず、
生涯の半分を川で、半分を海で生活し、産卵の時期を迎えるとシャケのように
故郷の川へ遡上し産卵します。産卵の時期になると雌雄が分かれ、
大きいサイズの固体がメスとなるようですが、ここに人間が学ぶことのできる
男性性と女性性の統合や正反の統合につながるヒントが隠されているように思います。

川から海へ、海から陸へ、陸から外惑星へと進化という名の元に行われてきた行為は、
外に目を向ける拡大・分離の過程といえると思います。雄と雌の分離から始まり、
新たな環境に適応することによる同個体間での分離、生物種・人種の分離から
同種内で個性が際立つことによる分離、さらには、右脳と左脳の特異的な分離まで
進む過程には、その各節目節目で親離れにも似た葛藤を乗り越えながらも進んできた
遠い道のりでした。


禍

 この分離が生み出したものとは、個体数の増加と自己の確立であったわけですが、
私は、この道のりは、カルマ清算の過程ではなかったかと思うのです。
阿(ア)で始まった銀河宇宙は、禍(マガ)と置き換えられると思いますが、
発生当初の意識(個我や外への欲求)の見直しに自ら気づかせるための
教育課程が、この銀河システムではないかと思えるのです。

個体同士が分離している状態、果たして幸せですか?という問いかけに
自ら気づかせるためのシステムが、銀河なのではないでしょうか。
調和を保つことにより得られる一体感、手放したのはあなたですよ。
銀河の裏側には、別の次元が広がっていて、元の調和状態に戻ってきて欲しいと
願い、待っている者がいるような気がしてなりません。

今では、この分離の状態を悪用して人間を操り、奴隷や道具のように考える者まで
出てくる始末で、踏んだりけったりだと言わざるを得ない状況だと思います。
全ては自業自得、反省するよりしょうがありません。

吽(ウン)で終わるこの教育課程は、さながら、水戸御老公さまが最後の場面で発する
決め台詞「助さん、格さん、もういいでしょう」に置き換えられるうなずき(ウナつく=
ウナギが付く)の「うん」であるような気がしてなりません。