河川の氾濫を抑える土木建築工法に「聖牛」というものがあります。
牛枠【うしわく】などと呼ばれ、奈良時代の頃から河の流れをコントロールする
水制の役割を果たしてきました。
三角錐や四角錐の形をし、太い丸太を合掌状に組みあわせた構造で、
激流にも流されないよう足元には重しとなる石を詰めた蛇籠【じゃかご】を載せて、
河床深くに置かれます。
聖牛【ひじりうし・せいぎゅう】」は、川の勾配が強く、
河原に大小の石がゴロゴロ転がっているような急流にも耐えられるよう工夫された
頑丈な牛です。
荒ぶる川と戦うために、場所によってはさらに大きく、
より堅牢な牛がつくられたことも記録に残されており、
それらは「大聖牛」とか「鬼聖牛」などと呼ばれました。
川に聖牛を置くときは、△の方を川の上流に向けて設置し、大水の時、
濁流とともに上流から大小の石が運ばれてきますが、
水をはねながら、徐々に土砂を上流側に堆積させ、
貯めた土砂と牛とが一体となって河岸を守るのです。
聖牛が木でできているのは、出水時に川底の地形が多少変化しても、
各部材や聖牛全体が適度にしなることによって川底の変化に追随しながら安定し、
壊れたり流されにくいためです。地震の揺れに強い五重の塔などと同じように、
いわゆる柔構造となっているのです。
さて、「天の川銀河」の中心にある「聖牛」についてはご存知でしょうか。
以前、七夕の記事
の中で触れましたが、
世界は今、まさに氾濫寸前の状況を呈しており、河床深く沈みながらも
氾濫を踏ん張り抑制する「聖牛」の力が求められています。
私の願いは、これまで抑圧を受け辛い思いもしたであう聖牛と鬼
に、
本来の自分の役割を思い出し、自信を持ってほしいということです。
銀河の中心からの強力なサポートも、地球に押し寄せる波のように届いています。
誰しもが内に秘め、また、日本の本来の姿であるこの聖牛の力と意味を思い出し
引き出してほしい、そう強く願っています。
