去年の暮れぐらいからバレエアラベスクを再開して、しばらくストレッチとバーレッスンを続けていたんだけど、なんか物足りない。かといって本格的にやるにはリスク高すぎるよなあ、もうポアントで立てないし絶対怪我松葉杖するぞ、しかも一度怪我したらトシもトシだしなかなか治らないこと必至、なんて躊躇してたのね。で、一通りやったあたりで「これはガッツリ身体使って鍛えたほうがよいのかも」などと思いジム通いを始めて、身体締めつつジムでやってるラテンダンスやズンバを始めてみたものの、これがまったくもって面白くない。

やっぱりエクササイズだからなあ、いわゆる「身体表現」のバレエやダンスとは根本的に違うんだから面白くないのも当然だわ。

仕方ないからこのへんはもう身体づくりがんばると割り切ってやることとして、先月から始めたのが競技ダンス。まあ社交ダンスあっなんて年寄りも趣味でやってるぐらいなんだしとタカを括っていたらこれが冗談じゃなくキツイ。ユルユルやろうと思えばできることでもあるんだけど、教室に行ってみたら優しかったのは最初の2回目まで。

「背も高くて結構フロア栄えはするし、じゃ、本気でやっちゃいますか?」
なんて言われてガチでレッスン開始となっちゃってしょぼんもー基本スタンスからすべて叩き直し。もともと体軸のバランスが良くなくてピルエットもぶれ気味だったりしたぐらいなんだから、ターンがどうにも様にならないのがクヤチイ、しかも7cmヒールで踊るわけで。ジム行って1時間ズンバやってその後泳いで帰ってきても筋肉痛にならないのに、たかだか30分のダンスレッスンの翌日にはもう身体が痛い。足腰が痛いんじゃなくて体幹がメキメキいってるのがわかる。

しかしよくしたもんで、あれだけジム通ってもイマイチだった身体感覚がどんどん戻ってきて感覚器と運動器の接続がよくなってきたというか、体重が落ちたので動くのが楽になった、というわけではないようで(実際それほど痩せたわけではない)。加速度つけて進む一方だった中脳系の衰えがどうにか踏みとどまったという感じw

よーし、じゃあこのままちょっと頑張って競技ダンス続けてみるか、と思っていたある日



ペルーの民族舞踊を学べるスタジオが近所にあることを知り、ちょっと見学に行ってみたところ



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・・・・・・
なぜかそのまま始めることになってしまいましたぁ(あは

スタジオに入ったとたん「じゃあちょっとステップやってみますか」なんてことになり
いやわたしは見学でー何の準備もしてなくてー・・・と言っているにもかかわらずプンタとかタコンとか一緒になって始めちゃってw
「あーやっぱり基礎があるからすぐわかるのねえ、それに背も高いし・・・そうだひらめき電球男役やってみない?きっと似合うわードキドキ

思えば昔、うちの母がわたしを清く正しく美しい音楽学校に進学させようと目論んでおったこともあったなあ、などとトオイメで思い出し。ああおっかさん、オイラも40むかえてやっと男役デビュウだよ・・・ってちがーう!

でもねえ、これは他のバレエやダンスとは違って「面白そうだ」って思う以前に「自分はこれを踊るべきだ」と思った。なんていうか「血が呼ぶ」って感じ?

てなわけで始めることにはなったのだけど、このダンスも男女のParejaで踊る、てことはわたしのパートナーになる女性が必要になるのだけどー・・・

「あっ、誰でも好きな女の子選んでいいから!」
と指差す向こうにはわたしとほぼ同年輩のおかあさん方が並んでいる。

えーと・・・女の子って?
って思った瞬間、むかーし飲み屋で「オバハンばっかりやないかー!女の子どこやー!」とゴネてたオッサンを「お前かてオッサンやろ!」と冷ややかな目で見ていたことを思い出した。今あの時ゴネてたオッサンの気持ちがわかったような気がするよ、でも全然うれしくないんだママン。