思い起こせば、初めてジークンドーに触れたのは、子供の頃に観たブルース・リーの映画でした。

その動き、その哲学、そのすべてに心を奪われ、既に長い間修行していた空手を離れ、新たな道へと進むことを決心しました。

初心者の頃は、技術的な難しさに直面しました。

それは、型の無いジークンドーが持つ自由さと、それが求める創造力について理解することでした。

しかし、これらの難しさを通じて、私は精神的な成長を遂げることができました。

8年目にはインストラクターとなり、初心者の学び直しを指導する立場になると、自分自身の学び方や考え方について深く振り返る機会を得ました。

そして、団体を脱退してから

は、修業の姿勢や目標設定について新たな視点から考えるようになりました。

その当時、私は詠春拳と出会い、その修業を通じて大きく成長できました。

今、私が持つ技術や思考法は、この詠春拳から学んだものが大きな部分を占めています。


現在の私の技術や考え方は、これまでの道のりを通じて形成されたのは言うまでもなく、

これからもジークンドーと詠春拳を通じて、さらなる成長を目指していきたいと思います。


そして、25年間の修行を通じて学んだことは、ジークンドーが単なる武術ではなく、生き方や考え方そのものであるということです。武術は、人間性の向上を目指すものであり、その点でジークンドーは最高の教えを、私に与えてくれました。


最後に、

ジークンドーは難しいかもしれません。

しかし、その難しさを乗り越えた先にある成長と自己理解の価値は、計り知れません。

ぜひ、一歩を踏み出してみてください。

あなた自身の旅が、そこから始まることでしょう。