ジョージ・フロイドの死をきっかけに、昨日(6/2)の時点で全米50州全てでデモ運動が行われたとのこと。
 
一週間以上が経過し、暴動・略奪は少しずつ落ち着いてきているものの、大きな都市では大規模なデモが引き続き行われている。ここまでくると様々な意見が出てきて「やりすぎだ」、「フロイド氏を殺害した警察官は監視役も含めて逮捕されたのだから、もういいだろう」、「デモや暴動によって何人もの命が奪われたのに、いつまでこんなことを続けるのだ」という意見をソーシャルメディアでよく見るようになった。
 
長期の戦い。
 
最初は怒りと悲しみが原動力となっていても、時間の経過と共に精神的にも身体的にも疲れて来る人達も増えてくるかもしれない。
 
1955年に行われたモントゴメリー・バス・ボイコット(Montgomery Bus Boycott)は1年以上も続き、最終的にアラバマ州の人種隔離政策を違憲とする判決が下され終了した。
 
抗議運動の明確な目標が無ければ、次第にデモの参加者も減り、時間と共に終了してしまう。そうならないように、市や地域、コミュニティレベルでたくさんの人達が動いているが、その中でも全米レベルで活動している団体の一つがNAACP (全米有色人種地位向上協会)。NAACPは"Justice for George Floyd" (ジョージ・フロイドに正義を)のため、以下の内容の署名を集めている。
  • Demand appointment of an independent special prosecutor to lead the federal government’s full and impartial investigation of the murder of George Floyd.

ジョージ・フロイドの殺害に関して、連邦政府による公平且つ十分な調査を行うため、特別捜査官を選任することを要求する。

  • Demand reinstitution by the Department of Justice of consent decrees on police departments and municipal governments across this country that have demonstrated patterns of racism towards and mistreatment of people of color.

マイノリティに対して差別また不法な扱いをする傾向にある地方警察署の再制定を司法省から命じることを要求する。

  • Demand sweeping police reform–federal legislation mandating a zero-tolerance approach in penalizing and/or prosecuting police officers who kill unarmed, non-violent, and non-resisting individuals in an arrest.
警察改革の連邦法で非武装、非暴力、無抵抗の市民を殺害する警察官を例外なく処罰することを要求する。