VRide!はいいぞ。

 

前回の投稿からだいぶ開いてしまいました。

今回は、普段リアルイベントやライブハウスに行かない方でもわかる、

イベントの行き方・楽しみ方と

VRide!というイベントの魅力、それに懸けるえのぐの想いについて書いてみます。

 

 

  はじめに

 

VRアイドル「えのぐ」がプロデュースする定期開催のライブイベントです。
 

全てのバーチャルアーティストが平等に輝ける”ステージ”を!をコンセプトに、広くバーチャルの世界で活動する人を公募し

「音楽、演奏、トーク、どんなパフォーマンスでも」
「一枚絵、Live2D、3D、どんな姿でも」
「数字に関係なく、実力をえのぐ自身が審査」して出演をオファーします。
 
出演者に与えられた時間は一枠20分の「通常枠」または10分の「HOPE枠」で、
入れ替わりながら持ち時間内でパフォーマンスを行います。

有観客ライブハウスのリアル会場と、YouTube上での全編無料配信の並行開催で、

リアルと配信どちらのプラットフォームも選択できることも大きな特徴です。

 

  イベント概要

 

会場

GRIT at Shibuya、渋谷にあるライブハウスです。

(変更になる場合もありますが、基本的なシステムは同じです)

渋谷駅からのアクセスはこちら。徒歩10分弱くらいです。

※駐車場はありません。あと喫煙所もありません。

 

時間

基本的に、開場15:30 / 開演16:00 ~終演21:30頃 です。

15:20頃からチケットの入場番号順に入場待機列を形成し、15:30から入場開始です。

開場時間に到着が間に合わなかった場合は随時入場になります。

 

チケット・料金

スタンディングSチケット ¥6,000+1D

スタンディングAチケット ¥3,000+1D

 

座席はなく、オールスタンディング形式です。

列形成はSチケット→Aチケットの順に行われるので、

Sチケットは前方エリア+優先入場、Aチケットは後方エリアという認識でOKです。

柵で区切られた最前方の区画がS(前方)エリアです。

 

ざっくりと会場の図と、ステージの見え方はこんな感じです。

 

SエリアとAエリアの間には柵と段差があり、

Aエリアは一段高くなっています。

 

エリアの境目からの視界はこちら。

 

段差の上から撮影しているため、視界はかなり開けていますが、

Sエリアに入る場合は視点がもっと低くなります。

 

 

Aエリアの最後方からの視界はこんな感じ。

かなりボカしをかけているので参考程度ですが…。

ちなみに筆者身長低いです。

 

Sエリアに入る際は、受付で渡されるパスの提示が必要です。

こんなやつ。9cm×7cmくらいです。

 

Vol.4以降はサテンステッカーになってるので、剥がすのがもったいない!って方は

ネックストラップとチケットホルダーがあるといいかも。自分は太ももあたりに貼っちゃってます。

 

+1Dっていうのはワンドリンクの略で、

入場時にチケット代とは別にドリンク代の支払いがあります。

(これがライブハウス側の収入源になります)

執筆時点では¥600/1Dで、支払い時にドリンクチケットを受け取ります。

それをライブハウス内のバーカウンターでドリンクに交換する仕組みです。もちろんドリンクは現金でも追加購入可能です(¥500~)。

 

「お目当て」について

受付でのチケットもぎりの際、お目当てのアーティストを聞かれます。

VRide!のように複数のアーティストが出演する対バン形式のライブではよくあることで、
「誰を目当てに来場したか」をカウントし、出演者の動員数を計るためのものです。
ぜひ推しの名前を答えてください。動員実績はストレートな応援になります。
 

少しメタい話ですが、もしあなたの推しが音楽に注力した活動をしており、

リアル会場でのライブ出演を目指している場合、現地への動員力・過去の動員実績というのは出演を勝ち取るための大きな要素です。

そういう部分もあり、私は距離や時間、お金や体調などが理由でなければ現地参加をお勧めしています。

 

入場の流れまとめ

入場待機列→開場(15:30)次第入場

①チケットもぎり

②お目当て回答

③ドリンク代支払い

④会場入り!  ←自分はこのタイミングでドリンク(ペットボトルの水)交換しちゃいます

会場内にはコインロッカー(¥300)があるので、カバンや上着などを預けられます。

 

物販について

ライブハウスなので、ペンライトや電池は売っていません。

長丁場なので、替えの電池などもあらかじめ用意しておくことをおすすめします。

 

過去、赤羽ReNY alphaで開催されたVol.3では物販がありました。

出演者さんのCDやグッズなどが販売されていましたが、

スペースの都合上、おそらくGRIT at Shibuyaではあまり行われないかな?と思います。

 

ちなみに前回Vol.5ではバーカウンターに出演者さんが名刺サイズのカードを置かれてました。

これからも何かないか、注目しておいた方がいいかも…?

 

  ライブハウスでの立ち回り・レギュレーション

 

ぶっちゃけ立ち回りって言うほど厳しいもんじゃないです。特にVRide!に関してはめちゃくちゃ平和です。
 

オールスタンディングの注意点

VRideに関しては最低限こんなもんです。激しいモッシュやダイブ、リフトはまず発生しません。

 
・荷物は自己管理。不安ならロッカーに
・特に前方では、リュック等は背負わず足元かロッカーに(邪魔にならないように)
・グラスのドリンクは足元に置かない
・周りとぶつからないように配慮する、触れてしまったら一言ごめんなさい
 

レギュレーション

他コンテンツの現場によってはライトは胸の高さまで、ジャンプ禁止、など厳しめのレギュレーションがありますが

元々えのぐの主戦場が所謂地下アイドルの現場、ということもあり
激しめのジャンプやペンライトを頭上まで上げることなどは割と行われています。MIXとかも発生します。
 

ペンライトについて詳細なレギュレーションは記載されていませんが、

あくまで参考として、えのぐのワンマンライブでのレギュレーションを転載します。

(これがVRide!に適用されるわけではありません)

コンサートライトについて
コンサートライトによるトラブル発生を未然に防ぐため、以下の使用制限を設けさせていただきます。

★ご使用いただけないコンサートライト
 ・改造品、自作など市販品以外のもの
 ・長さが25cmを超えるもの(公式グッズは除く)
 ・著しく光量が強いなど演出の妨げになるもの
※演出の都合上、高輝度なコンサートライト(ウルトラオレンジ、大閃光等)の使用をお控えください
 ・その他、スタッフが不適切と判断したもの

★禁止行為
・片手で複数のコンサートライトを持つ行為 ※片手につき1本までとさせていただきます
・まわりのお客様の鑑賞の妨げとなる行為 ※コンサートライトを大きく振り回す、暴れるなど
・会場の器物を破損しかねない行為 ※会場設備でケミカルライトを折るなど
・コンサートライトは手から離れないようしっかりと持ってご鑑賞ください

基本的には周りにぶつかるようなよほどの大暴れをしたり、孔雀(改造ペンライト)とか持ち込んで振り回したりしなければ何の問題もありません

 

乾電池式のキンブレ等使用OKです。

自作のうちわを持ち込んでいる方もいらっしゃいますし、各出演者さんが出しているライト類も、今まで多く使用されています。

ワンマンのような演出はないのでUOや大閃光も大丈夫かと。

 

ペンライトなんもわからん!って場合はこのあたりを買っておけば鉄板です。

ルイファン ジャパン キングブレード X10R(Amazon)

 

 

おそらくえのぐ出演時の最前付近の動きが最も激しいので、過去のアーカイブが雰囲気の参考になると思います。

 

 

※Vol.3は赤羽ReNY alphaでの開催ですが、ステージが広くカメラの視野が広いのでこの動画を紹介します。

 

現地での撮影については公式より下記のルールが出ています。

 

撮影・SNS投稿について 当公演は会場・配信共に【写真(スクショ)撮影:OK】【動画撮影・録音:NG】です。 また公演中に撮影した写真(スクショ)のSNS投稿も【自由】です。 ハッシュタグ #VRide をつけてご投稿をお願いいたします。

 

まとめ

一見すると激しめのライブに見えるかもしれませんが、全員がこう!こうしないとダメ!ってものではありません。

前方で体を動かすもよし、後方で静かに音楽とドリンクを楽しむもよし。

音楽は強制するものではないので、他人に迷惑さえかけなければ、楽しみ方は自由です。

 

オールスタンディングのライブハウスという環境は、全く怖いものではありません。

大きな音に体を揺らしながら推しのパフォーマンスを全身で感じる時間は、疲れも吹き飛ぶくらいに楽しいです!

(大きな音や声が苦手な方は、ライブ用耳栓を持っていくといいかもしれません!こういうのです。)

CRESCENDO/Music 20(サウンドハウス通販サイト)

 

 

  そもそも、ライブって・・・

 

それでもやっぱり、リアル会場でのライブはハードルが高い!

そんな印象は中々覆せるものではありません。

ライブ、とりわけVRide!について、よく聞く疑問などをピックアップしてみました。

この網掛け部分は筆者の見解に基づいた補足(もとい蛇足)です。

 

Q.コールとか絶対しなきゃいけないの?

無理にしなくても全然OKです。

ライブは必ず前で声を出すもの!というわけではありません。

出演者には会場の後ろまで見えているので、前に出るのはどうしても…という方でも大丈夫です。

やれないとノリが悪い!なんて言われるようなことはまず無いので安心してください。

→コールや合いの手は、「出演者を応援したい!」だとか

「会場一体になって盛り上がりたい!」という意識が自然と声になったものです(やるのが正義、って意味ではありません)。

観ていて楽しい!やってみよう!と思ったら、少しずつでも拍手や歓声を送ってあげましょう。間違ってもズレててもいいんです。気持ちは絶対に届きます。

 

Q.ペンライトって絶対いるの?

A.なくても大丈夫です。

VTuberのライブはペンライトが定番になっていますが、そもそもバンドのライブなどではペンライトを使うことは(バンドにもよりますが)稀です。

持っていないとダメ!ってものでは全くありません。拳でもよし。

ペンライトの光と色は、出演者に対して

「あなたを応援している人はここにいるよ」とストレートに伝えることができる手段でもあります。筆者はそんな思いで、日々推し色のライトを振っています。

 

 

Q.入ったら最後までいないといけないの?

A.途中入退場OKです。場合によっては再入場も可能です。

今のところGRIT at Shibuyaでは、

「途中入場OK」「途中退場OK」「再入場OK(要ドリンク代)」です。

※再入場に関しては会場やその時々のルールによって異なるので要確認

5時間半のライブで、各自持ち時間は10~20分。

それでも、その10分や20分のために現地に行く意味と価値はあります。

フルタイムで楽しもう!と言いたいのが本音(最初から最後まで楽しいので…)ですが、忙しいけどせめて推しの出番だけでも…という参加の仕方もできます!

 

Q.特典会ってあるの?

A.残念ながらありません。

ですが、このイベントが今後も全く同じ形式で行われるとも限りません。

イベントの感想や、今後の展開について意見や要望などは是非

えのぐ公式Discordサーバーへ!

 

 

ぼくも特典会ほしい

 

特典会:出演者との直接トークやチェキ撮影が楽しめるイベントです。

アイドルのライブで行われることが多いです。

 

 

  VRide!で「推しを応援する」ということ

 

リアルライブである意味

改めて、リアルイベントには大きな意味があります。

 

応援したい人に直接姿を見せ、声を届ける。

弾幕をペンライトの光に、コメントを歓声と拍手に変え、

普段活動しているバーチャルの世界とリアルを会場でつなげることで、

「リスナー」が現実世界に「一人の人間」として姿を見せる瞬間。

その瞬間はきっと、活動者にとっても大きな力になります。

 

VRideはリアルタイムの開催で、会場の様子や音声も届いています。

(音声の返しが遅延するため、やむを得ずミュートすることもありますが)

 

かけがえのないあなたの推しが、ステージで光に照らされながら歓声を浴び、

渾身のパフォーマンスでたくさんの人を盛り上げる景色。

それを照らす光の一つになれることは、リアルイベントの大きな魅力と言えます。

 

誰だって最初は、声を出して応援するのは恥ずかしいものです。

それでも、ぜひ勇気を出して一歩前に進み、少しでも推しに近づいて、

二度とないその瞬間を全力で楽しんでみてください。

きっと、恥ずかしさなんてどこかに飛んで行ってしまいます。

 

全編無料配信の魅力

現地は確かに素晴らしい、ただ、どうしても距離や予定、時間の都合で現地参加が叶わないこともあります。

ライブは生ものとはよく言ったもので、その場の空気を味わうことは出来なくとも

無料の全編配信で応援したり、見返したりできることも、このイベントの大きな魅力です。

 

即時性が重視されるバーチャルのコンテンツにおいて、

その瞬間に立ち会えなくとも追いつけること、同じ経験を後からでも共有できることは大きな意味を持ちます。

推しがいるリスナーさんはぜひ、初見の方々に向けて弾幕の紹介や共有ポストで盛り上げましょう!

 

て言うかシンプルに5時間半のライブが無料で何度でも観れるってどうかしてません?

(今後も無料配信かどうかは状況しだいですが…)

 

VRide!特有の文化

VRide!特有の文化には、このような対バン形式のイベントとしては異質とも言える特徴があります。

 

「最前を自主的に譲る傾向が強い」

「初見のアーティストでも盛り上がる観客が多い」

 

※もちろんこの2点に関しても、強制されるものではありません。

 

転換(出演者の入れ替わり)時の観客同士での譲り合いはよくあることですが、

対照的に早く前方を確保してお目当て以外では棒立ちでスマホ、なんてこともライブによってはザラです。

(実際に、えのぐとえのぐみ(=ファン)はそのような光景を何度も見てきました)

 

バーチャルアーティストが職業として当たり前に成立する未来を目指し、

その職場を作りたいえのぐ。

その理念に共感し、自身の夢のためにも最高のパフォーマンスを発揮し、最高のイベントを作ろうとする出演者。

そしてそんな素敵なアーティストに出会うこと、その人たちがファンとともに輝くことすら喜びとする観客の意識が、この文化を作ったと言えるでしょう。

 

 

バーチャルアーティストのファンの多くは、それぞれが自身の推しについて考えたとき


「こんなに凄い自分の推しが、なぜもっと伸びないんだ」

 

そう思う方も多いと思います。私もそうです。

飽和市場の中で運命のように出会ったかけがえのない存在が、もっと大きな舞台で輝くところを見たい。

活動していてよかったと、もっと続けていたいと思えるような体験をしてほしい。

お節介にもなってしまいそうな考えですが、こんな感情を抱く人も少なくないのでしょうか。

 

VRide!は、そんな人たちの背中を強く押してくれるイベントです。

 

  おわりに

事務所の倒産と独立による活動継続という、自身の活動自体も非常に厳しい局面を迎えているにもかかわらず、

彼女達は、「VRide!は独立以降も継続する」ことを明言しています。

 

バーチャル空間を拠点に活動し、主戦場をライブとするえのぐにとって、

実力のあるバーチャルアーティストは、ともすれば競合となりうる存在です。

それでも、アーティストたちを「戦友」と呼び、ともに業界を盛り上げるために出演料まで支払ってブッキングする姿勢からは、

本当にバーチャルアーティストの業界を創りたいという強い意志が伝わってきます。

だからこそ、私自身もその思いに応えたく、動員を一人でも増やし、同接を少しでも上げるため、

誰に届くかもわからないこんな記事を書いています。

 

 

そんな感じでええかっこして書きましたが、つまるところ

VRide!ってめちゃくちゃ楽しいんです。

 

お目当て以外全員初見という状況でも、絶対楽しめます。

出演者のスタイルも、アイドル、シンガー、ラッパー、バンド、演奏家、パフォーマーと様々で、気がついたら推しが増えてます。

 

ライブの楽しさには、会場の熱量も大きく関わってきますが

熱量に関しては全通してる私が保証します。

そして先述の通り、えのぐ自身がブッキングしたアーティストの実力も本物です。

 

現地に来ない理由が、距離やお金、体調などの難しいものでないなら…ぜひ一度、生の音と空気を味わいに来て欲しいと思っています。

 

これを読んだあなたに少しでも、この最高のイベントの魅力が伝わりますように。

少しでも、参加のハードルが下がりますように。

そして願わくば、えのぐの信念が多くの人に伝わり、

このイベント、ひいては彼女たちの活動を支持する人たちが増えてゆきますように。