人間の教育にはもちろん立派な校舎も必要であり、
環境も必要でしょうが、
それのみに頼っていてはならないと思うのです。
行政の充実により、
なるほど環境はだんだんよくなってくるでしょう。
しかしそういう環境がつくられたとしましても、
その中でそれぞれの人がみずからを処して、
みずからを教育してゆく。
自問自答しつつ、
より高きものになってゆくということを怠っては、
決して立派な人間は生まれてこないと思うのです。
きょうよりあす、
あすよりあさってと、
みずからを高めてゆくところに人間の成長があり、
またそこから立派な人間が生まれてくるのではないでしょうか。
松下幸之助「1日1話」より
