一人ひとりの人が、
それぞれに自分の考え、
自分の主張を持つということは、
民主主義のもとではきわめて大事なことである。
が、同時に相手の言い分もよく聞いて、
是を是とし、
非を非としながら、
話し合いのうちに他と調和して事を進めていくということも、
民主主義を成り立たせる不可欠の要件であると思う。
もしもこの調和の精神が失われ、
それぞれの人が自分の主張のみにとらわれたら、
そこには個人的我執だけが残って争いが起こり、
平和を乱すことになる。
今日のわが国の現状、
世界の情勢をみるとき、
今少し、
話し合いと調和の精神が欲しいと思うのだが、
いかがなものであろう。
松下幸之助「1日1話」より
