お得意さんの中には、
つくったものを持っていくと
「これはなかなか苦心してつくってある。よくできている」と
こちらが嬉しくなるようなことを言って買ってくださる非常にいいお得意さんもあれば、
逆に「こんなものはダメだ。
値も高いし、
できもよくない。
よそのはもっといい」と
持って帰れと言わんばかりのお得意さんもあります。
そのときにどちらがありがたいかということです。
ほめて買ってくだされば、
それが一番いいけれど、
そんないいお得意さんばかりでもかえって具合が悪い。
世の中を甘く見、
勉強しないようになるからです。
厳しいお得意さんも、
またありがたいお得意さんと言えるでしょう。
松下幸之助「1日1話」より
