不当な競争は断じていけませんが、
正常な競争には進んで乗りださなければ、進歩がありません。
またその競争には勝たねばなりません。
その場合、問題は相手の差し手を、それが形に表われないうちに感じることができるかどうかにあります。
相手の企画が商品として市場に出てきてから、
あれはいいな、うちでもやろうか、では遅いのです。
まだ目に見えないものを、なんとなく感じる。
むずかしいがそれをやるのが競争に勝つ経営というものです。
ましてや相手の商品を見てすぐに手を打つならまだしも、
それが売れ出してやっとみこしを上げるようでは“後手”にまわるもはなはだしいと言うべきです。
松下幸之助「1日1話」より
