自由という姿は、
人間の本性に適った好もしい姿で、
自由の程度が高ければ高いほど、
生活の向上が生み出されると言えましょう。
しかし、自由の反面には、
必ず秩序がなければならない。
秩序のない自由は、単なる放恣にすぎず、
社会生活の真の向上は望めないでしょう。
民主主義のもとにあっては、
この自由と秩序が必ず求められ、
しかも両者が日を追って高まっていくところに、
進歩発展というものがあるのだと思います。
そして、この自由と秩序と一見相反するような姿は、
実は各人の自主性において統一されるもので、
自主的な態度こそが、
自由を放恣から守り、
無秩序を秩序にかえる根本的な力になるのだと思います。
松下幸之助[一日一話]より
