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「商売は非常にむずかしく厳しい。





いわば真剣勝負だ。





商売のことをあれこれ思いめぐらして眠れない夜を幾晩も明かす。





それほど心労を重ねなければならない。





心労のあまりとうとう小便に血が混じって赤くなる。





そこまで苦しんではじめてどうすべきかという道が開けてくる。





だから一人前の商人になるまでには二度や三度は小便が赤くなる経験をするものだ」





これは私が小僧時代に店のご主人に聞かされた話ですが、





今にして思えばこれは決して商人だけにあてはまることではないと思います。





何をするにしても、





これだけの苦しみを経ずして成功しようとするのは、





やはり虫がよすぎるのではないでしょうか。



<松下幸之助一日一話より>