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カメの歩みというのは、

一見のろいようだが、

私は結局はこのあせらず、
騒がず、

自分のペースで着実に歩むというのが、

一番よいのではないかと思う。

手堅く歩むから力が培養されてゆく。

逆にパッとやればどうしても手堅さに欠けるから、

欠陥も出てくる。

だから見たところでは非常に伸びたようだが、

あとであと戻りをしなければならないということも起こってくる。

ウサギのカケ足では息が切れる。

といってハヤ足でもまだ早い。

一番いいのはやはりナミ足で、

カメの如く一歩一歩着実に歩むことではないかと思う。

人生行路だけではない。

事業経営の上でも、

大きくは国家経営の上においても同様であろう。

<松下幸之助一日一話より>