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私は若い頃から病弱であったが、

戦中戦後の無我夢中で働かざるを得ない時期を経て健康体になり、

いまもまだ元気でいられる。

健康法と言えるものは何もないといっていい私にとって、

これは考えてみればまことにありがたいことだし、

ほんとうに不思議なものだと思う。

しかし、

これまでの歩みを振り返ってみると、

私は、

一つの仕事が成就すると、

またすぐ次の仕事をと、

たえず目標を持って努めてきた。

いま静かに思うと、

その繰り返しの中に張り合いがあり、

そこにいわば死ぬに死ねないとでもいうか、

一種の緊張感がみなぎっていた。

そこに生きる張り合いを感じ、

毎日を過ごしてきたように思うのである。
<松下幸之助一日一話>