ichiwa2.jpg
われわれが何か事を成していく場合、信用というものはきわめて大事である。

いわば無形の力、無形の富と言うことができよう。

けれどもそれは一朝一夕で得られるものではない。

長年にわたるあやまりのない、誠実な行ないの積み重ねがあってはじめて、しだいしだいに養われていくものであろう。

しかしそうして得られた信用も失われるときは早いものである。

昔であれば、少々のあやまちがあっても、過去に培われた信用によって、ただちに信用の失墜とはならなかったかも知れない。

しかしちょっとした失敗でも致命的になりかねないのが、情熱が一瞬にして世界のすみずみまで届く今日という時代である。

<松下幸之助一日一話より>