遠い空に願いを込めて

悠然と歩いてく



遠い空に願いを込めて

高鳴る鼓動に身を任せて

通り過ぎる時の早さに

もう目は閉じない


生き急いでいた少年は

暖かい人たちに照らされて

雨も風も全て乗り越えて

今ここに立ち続ける


桜の様に冬を越え

桜の様に咲き誇る

夢見がちだった少年は

いつしか大人になった


今では胸を張って



遠い空に願いを込めて

悠然と歩いてゆく