はじめに

御機嫌よう。人狼博士の蝦天だ。
世界の紛争やテロのニュースを見て、考えた。なぜ人はお互いを理解できずに争い、無関係な人々に惨禍をもたらしてしまうのだろう、と。
人狼ジャッジメント界隈のTwitterを見て、考えた。なぜ人狼J民はお互いを理解せずにTwitter上で誰も興味のない争いを繰り広げて、TLを荒らしてしまうのだろう、と・・・
世界の方は知識と教養が足りず、具体的な解決策をここで提示することはできないが、こと人狼ジャッジメント界隈での問題のほうは、人狼界隈人狼ジャッジメント学部の博士号を取得した私なら解決できるのではないのだろうか。ということで、今回は「何故人狼ジャッジメント界隈では争いが絶えないのか」というのを、解決策とともに解説していこうと思う。今回はとても記事が長くなりそうな予感がするが、是非是非、時間をかけてでもいいので、最後まで読んで頂きたいと思う。
 

なぜ人狼ジャッジメント民は「仲良く」人狼ゲームを出来ないのか

人狼ジャッジメント界隈で起こっている争いは4種類ある。①『異なる配役間でのマウント合戦、晒しあい』、②『同じ配役間での、特定のプレイヤーのプレースキル・スタイル面での悪口、レスバ』、③『グループ間でのいざこざ(主に人格否定)』、④『進行論での争い』
③、④は当人同士の知能レベルと精神年齢の低さが原因なので当人同士でなんとかしてくれとしか言いようがない。だって私は心理カウンセラーではなく、人狼博士だもの。今回は①、②について掘り下げていくとしよう。
 

①が発生する理由 価値観の違いを理解しようとしないから

今回は12b民と9スタ民の相性の悪さを例に紹介していく。この二つの配役民同士の相性は死ぬほど悪いのだが、これはお互いの配役の進行や価値観が全く違うからだ。

9スタ・12bの進行と価値観(実体験から)
9スタの進行や価値観

・狼を初日から吊りたい
・3-1は占いローラーの方がいい(別に本当はそんなことはないけど)
・280、指定進行

12bの進行、価値観

・初日に狼は吊りたくない⇒おうどん(狐勝利)が発生するから
・3-1はグレー吊り(呪殺を起こすため・占い狐だった時に2縄2wになるから)
・白黒進行、グレラン

また、12b民が9スタ民を見下すことがよくあるが、これは12bが9スタよりも複雑な配役だからだ。2-1の内訳が『真狂-真』か『真狼-真』しかない9スタに比べて、12bは『真狐-真』、『真狂-狼』、『狂狐-真』・・・などと内訳がたくさんあり、確かに、12b民が9スタ民を見下す気持ちも分からなくもない。

じゃあそれが正しいのかと言うと、答えは「No」だ。「9村は猿山」とよく聞くが、その限りではない。配役”そのもの”の質で比べれば、9スタが12bよりは劣る(12b>>>>>>>>>>>9スタ)が、「プレイヤー1人1人の質」は実は”どっこいどっこい”だったりする(実体験です。特定の配役を持ち上げたり落とす意図は一切ございません)。

先程見ていただいた「9スタ・12bの進行と価値観」を読んでいただいたらわかると思うが、9人村の価値観や立ち回りと言うのは12bでは通じない。逆もまた然りだ。通用しない動きを「自分は正しい」と信じながらされたら、イラつくのが人の性であり、とても「仲良くやりましょうね」の雰囲気にはならない。
 

①の解決策

それは『お互いの配役の立ち回りを観戦やwikiでよく学ぶこと。実践する際は初心に帰って実践すること』だ。配役初心者に必要なのは、知識と謙虚さ、あとは少しの勇気だ。新しい配役は怖いかもしれないが、住めば都だ。ガンバレ!
 

②が発生する理由 全体的に競技性がないのに、序列を付けようとするから

 
この結論は少し飛躍しているので、順を追って説明していく。

争いというのは、序列が決まっている集団の中では起こらない。と聞いたことがある。まぁ、そりゃあそうだろう。江戸幕府が約250年続いたのは、集団のトップ=将軍に絶大な威厳、信用があったからだろう。

逆に争いが起こるのは、集団のトップが「信用がない」「威厳(力)がない」として、革命を起こされてトップが陥落し、あらたなトップ争いが起こった時である。江戸幕府は威厳と信用が失墜して大政奉還を行い、明治維新が始まった。

話を戻そう。人狼界隈で序列を付けるとして、その判断材料となりえる『信用』と『威厳』とは何だろうか?
それは実力だ。じゃあ人狼ゲームにおける実力とはなんだろう。1つの候補として浮かび上がるのは、『勝率』だ。しかし、その勝率は誰が計るのだろう。一応、人狼ジャッジメントのアプリの方で勝敗数カウントと勝率計算は行ってくれているのだが、あれには致命的な欠陥がある。廃村処理に対応できないことだ。これでは正確に勝率を計るのはできない。じゃあ、『人狼ゲームをやる際に必要なスキルをを総合的に評価する』のはどうだろうか。非公式でやるのは多分無理だ。誰が評価するのか(=公正に評価できるのか)というのが一点、もうひとつは評価にすごい手間がかかることだ。

・・・と、ここまで考えて気づいた。人狼ジャッジメントには競技性がないのである。そして、競技性を持たせるのが非常に難しいのである。判断基準が曖昧かつ、判断基準のサンプルを採取するのが大変だから。そして、判断基準をキッチリ設定しないまま、判断基準のサンプルを採取しないまま「自分がうまい」と自惚れるから、「相手のプレースキル、スタイルを否定しあう」と言う争いに発生するのではないのだろうか。(別にうまい人が常に正しいと言いたいわけではない)

②の解決策

私が思う解決策は3つある。
その1⇒非公式で大型のグループを作り(上級プレイヤー約2、30人)、そこでプレイヤーの実力を評価すること
その2⇒非公式で大型のwikiを作り、これまで口コミで語り継がれてきたPL評価をまとめること
その3⇒公式に勝敗・勝率カウントの仕方をリニューアルしてもらい、『勝率』でプレイヤーを評価すること

その3の中で私が思う具体例は
➊PL名(もしくはID)を検索⇒次にその人の勝率・勝敗数(フィルタで配役を絞り、ある特定の配役での勝率・勝敗数もわかるようにする)がわかるようにする。
➋「ランキング」の基準を『ポイント』ではなく、『勝率』にする(ただし「誰でも部屋以上の部屋」を50~100戦以上を経験した人だけをランキングに載せてほしい。また、従来のポイントシステムだと、数をこなしたもの勝ちな部分があり、それは議論ゲームである人狼ゲームでの実力の測り方として正しくないと思うから)。フィルタで配役を絞れるようにして、特定の配役での勝率ランキングにも対応できるようにしてほしい。
➌せめて廃村処理の仕様をリニューアル(荒らしに対応できるように多数決など)して、ちゃんと勝敗数をカウントできるようにしてほしい

まとめ
人狼J民が仲良く人狼ゲームをできない理由
①お互いの価値観に摩擦が起き、さらにお互いを理解しようとしないから⇒色んな配役の進行や立ち回りを知ろう
②競技性がないから⇒運営に何とかしてもらうか、非公式でPLについてまとめたサイトを作ろう

筆者Twitter

https://twitter.com/Doctor_ebiten