えび玉の山寺日記-CA390852.jpg

私はどういうわけか災害後半年も経つのに、目の前の崩れた山に登らなかった。
今日私はある資料を作るため初めて山に登った。そしてなぜ私が今までここに来なかったのか理由がわかった気がした。

怖かった。


傾いた木々と深く掘れた土が下へ下へと向かう山肌を歩きながらあの時の祈りと恐怖を再び思い出した。
そして、なぎ倒された木々に触れ、山の悲しみをいっぱい感じた。

山肌にはすでにたくさんの竹が生え始めていた。竹は地震には強いが土砂崩れなどには弱い。

今後ここには大きな砂防ダムができる予定だ。
そうなればまた景色は変わる。それまでにこの惨劇を目に焼き付けなくちゃならない。そして確実に記録していかなければならない。
それも私の使命。