昨夜9時ごろ、
本屋に向かう途中に事故現場の横を通った。
田んぼの真ん中の見通しのよい道路だった。
片側に車が数台止まってて、何人かの人が見えた。
ゆっくりとその車の脇を通り抜けようとしたとき、
道路に白髪の老人がくったりと仰向けに倒れているのが目に入った。
その倒れた老人を覗き込むようにして
男性が血相を変えて携帯電話でなにやら話していた。
これはただ事ではないぞと思った。
老人は身動きひとつしていなかった。
案の定その事故の被害者である81歳の男性は死亡した。
先ほど帰宅して両親から聞いたのだ。
元気な方だったそうだ。
「この調子だと100歳まで生きられるよ」
前日、そんな事を病院の先生に言われていたそうだ。
事故現場を通り過ぎ、
運転しながら頭の中で先程の光景がぐるりとめぐった。
震えた。
今、あの場所で、人が死んだのだ。
いつ何時私たちは加害者になるかもしれない。
そしていつ何時被害者になるかもしれない。