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2016年5月19日放送、NHKのファミリーヒストリーという番組で、
俺は自分のルーツを知りました。

父が漁師だったことは知っていましたが、阿波船団という伝説の漁師集団だったことは知りませんでした。

元々は阿波の日和佐に住んでいた父は、新たな漁場を求めて一攫千金を狙い、長崎へ移住したのでした。

まもなく時代は戦争へ。父も軍から徴用されました。
船長だった父は微用船を操縦、
機雷の掃海作業中に触雷して爆発事故。
共に乗り込んでいた兄を父は亡くすのです。

それを境に、戦後父は漁から戻ると、罰金を払ってまで宴会を欠席し、
家で家族と過ごしました。

子供の頃は大好きな母を取られた気がして、父が漁から戻るのを嫌っていた俺です。

一緒に暮らしていた頃の父は、
ファミリーヒストリーで見た果敢な父のイメージではなく、
口数の少ない穏やかな人でした。

俺はファミリーヒストリーを観てから、
初めて父の家族に対する深い愛情を感じました。
父の偉大さを俺は全く見えてなかったのです。

父ちゃん、ありがとう。
姉ちゃんも兄ちゃんも俺も、父ちゃんの子で幸せだったと思うよ。