<シネマミシュラン採点>
★1つは、退屈でついてゆけない。
★★2つは、何とか観たけど面白くなかった。
★★★3つは、普通に観られてまぁまぁである。
★★★★4つは、とても面白い、ぜひ皆さんにもおすすめしたい。
★★★★★5つは最高で、こんな素晴らしい映画は観たことない、大感激。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
祭日は映画館も混みますね。
最初はクリント・イーストウッドの「インビクタス」を観ようと思ったら
満席で入れず、次は山田洋次監督の「おとうと」へ入ったら、
なんと一番前の席しか空いていませんでした。
一番前の席で首をずっと上げて観た「おとうと」の感想をこれから書きます。
主演は吉永小百合。
私の世代の男は皆サユリストと云っても過言ではありません。
年を取ってもキレイな人ですね。
しかも顔に優しさが滲み出ています。
弟役は笑福亭鶴瓶。最近、俳優として注目されています。
他に蒼井優、加藤治子、加瀬亮。みんな演技が上手です。
話としてはなんてことないものなんですね。
家族の中にひとりだけ酒癖の悪い男がいて、
その男がいつもみんなに迷惑をかけています。
結婚式をめちゃくちゃにするエピソードや、借金を姉が肩代わりする話、
そしてついに病気で倒れて姉が見舞いに来る話。
すべてがどこにでもありそうな話なのです。
だけどこれが本当に笑えるし、ジーンとくるし、
おいおいと泣いてしまうんですよ。
山田監督の創り方がすごく上手なんだろうなぁとしか思えないですね。
凄い監督だと思います。
前作の「母べぇ」も良かったし、その前の「武士の一分」、
「隠し剣、鬼の爪」、「たそがれ清兵衛」と全てよかった!
監督の創った映画に感動して涙を流すってことは、
正しい心を持った人と考えていいと私は思っています。
正しい心は持っていても、行動が歪む人はたくさんいるけれど…。
★★★★★(星5つです)
この映画を観た後、数日間は清い心を持った人になれるかもしれません。
<2月11日・渋谷シネパレス・14時5分の回>