<シネマミシュラン採点>

1つは、退屈でついてゆけない。
★★2つは、何とか観たけど面白くなかった。
★★★3つは、普通に観られてまぁまぁである。
★★★★4つは、とても面白い、ぜひ皆さんにもおすすめしたい。
★★★★★5つは最高で、こんな素晴らしい映画は観たことない、大感激。


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サム・ライミ監督の「スペル」を観て来ました。



「死霊のはらわた」で監督デビューした、ホラー映画の神様のような人です。



「スパイダーマン」を3度監督してヒットさせ、



一流監督の仲間入りを果たしたというところでしょうか。



そして久々に得意とするホラー映画を創ったということで、巷の評判も上々、



私も期待して観に行ったのでした。



銀行の住宅ローン係のクリスティンの前に老婆が現れ、



「ローン返済の延長をお願いします」と申し出ます。



クリスティンは上司に相談しますが、「最後は君の判断で」と言われ、



ちょっと悩んだ末に、



老婆にきっぱりと「これ以上の延長は認められません」と宣告します。



そこで老婆はクリスティンの袖に付いていたボタンを奪って、呪いをかけるのです。



以降、クリスティンは現実とも幻覚ともつかない恐怖の悪夢に遭遇するのですが、



彼氏のクレイはのほほんとした現代的なお坊ちゃま育ちで、



「君、考えすぎだよ」なんてことをお気楽に言うのです。



でも一番頼りになる存在で、最後までクリスティンを助ける優しい男なのです。



クレイの登場でも感じたのですが、



現実の部分と呪いのシーンでハラハラするものの、



全体的にコメディの要素もあり、ドキッとしてはクスクス笑うという、



ハッキリいえば怖くないのですw



私としてはリアルなシーンも呪いのシーンも、



笑いなしで観る方がよかったかな。



監督は非常に映画創りが上手くなったと感じましたが、



これは褒め言葉ではありません。



たどたどしいけど新鮮で魅力的というのもよいのです。



人間は成長していくものですから、難しい注文ですけどね。



★★★☆☆(星3つです)



退屈はしませんし、楽しめるのになぜ?と言われそうですが…。



<11月7日・TOHOシネマズ・19時の回>