<シネマミシュラン採点>

1つは、退屈でついてゆけない。
★★2つは、何とか観たけど面白くなかった。
★★★3つは、普通に観られてまぁまぁである。
★★★★4つは、とても面白い、ぜひ皆さんにもおすすめしたい。
★★★★★5つは最高で、こんな素晴らしい映画は観たことない、大感激。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「サイダーハウスルール」という映画が大好きで、



その監督が創った「HACHI」を観に行きました。



この映画は、渋谷駅の銅像になっている忠犬ハチ公の物語を、



アメリカの東部へ移して進行させているのです。



冒頭のシーンは日本です。



どこかの寺で荷造りがされ、中に犬が入れられています。



そして列車・飛行機と乗り継いで、アメリカへ渡ります。



犬はさらにアメリカの列車へと乗せられるのですが、



ある駅で荷造りの箱が壊れ、犬はひとり周辺をさまよいます。



そのさまよう犬をリチャード・ギアが拾いあげ、飼うことになります。



こうして人間と犬との交流が始まるのです。



実は私、動物映画があまり好きではないのですが、



これはすんなりと物語に入っていけました。



この手の映画はどうしても子供向けになってしまいがちですが、



この映画には小さな子供は登場しませんでした。



ハチを巡って描かれるのは、



飼い主一家やその周りの、坦々とした生活ぶりでした。



ハチが駅で主を待つのですが、



駅員や駅の近くのホットドック屋の店員、客、



この人達の変わらぬ日々の生活ぶりが、



さりげなく描かれているのが、実にいいのです。



あと、リチャード・ギアが講義中、学生達を前に病で倒れるのですが、



そのシーンはリアルで息を呑みました。



この映画評を雑誌で見たとき、あまり評価が高くなくて、



期待せずに観に行ったのですが、私は観てよかったです。



★★★★☆(星4つです)



この監督の映画はいいですね。



ラストでは涙ぐむ人が多く、私も涙が出ていました。



ちなみに監督の名は、ラッセ・ハルストレムです。



 <8月26日・渋谷シネパレス・9時35分の回>