<シネマミシュラン採点>

1つは、退屈でついてゆけない。
★★2つは、何とか観たけど面白くなかった。
★★★3つは、普通に観られてまぁまぁである。
★★★★4つは、とても面白い、ぜひ皆さんにもおすすめしたい。
★★★★★5つは最高で、こんな素晴らしい映画は観たことない、大感激。


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「学校裏サイト」というタイトルの映画が



公開されているのをご存知ですか?



今週はどの映画を観に行こうかなと探していたら、



こんな興味深いタイトルを見つけたのです。



この映画、



「東京ではうちの映画館だけで、他所の県では順次公開予定です」と



映画館の方からお話を伺いました。



もしかしたら1本のフィルムで全国を回るのかなぁ。



監督は福田陽平。2004年に日本映画学校を卒業しています。



2005年に卒業製作作品「歩くチカラ」が、



第1回韓国国際青少年映画祭でグランプリを受賞。



同年、「ほんとにあった呪いのビデオ」で監督デビュー。



2008年の「お姉チャンバラ THE MOVIE」では、



監督・脚本・撮影を手がけています。



監督としては新人でですが、将来性のある実力者のようです。



さて映画は、



高校でいじめにあった生徒が飛び降り自殺を図ったことから、



高校内部でケイタイを使った恐ろしいゲームが始まります。



そのことを知った藤原(山田悠介)が自分の身を守るため、



そのゲームに勝つべく、不良たちと戦っていくストーリーのようです。



“…のようです”と、あえて断定形で書かないのには、理由があります。



私には細かな所がよく理解らなかったからです。



藤原の決め台詞は、



「この世に二種類の人間しかいない。勝つヤツと負けるヤツ」です。



この言葉を際立たせるようにこの映画では、



弱い人間は徹底して強い人間にボコボコにされます。



藤原は強い奴らに向かっていきますが、さてラストはどうなるのか?



意外な結末が待っていて、私は少し驚いてしまいました。



この映画を観て、私は「バトルロワイヤル」を思い出しましたが、



「学校裏サイト」の方が残酷で暗い。悲惨です。



最近の映画はなるだけ残酷なシーンはカットして、



R15などの指定は受けないようにしようという動きがあります。



そういうのを気にせず撮ったのは称えたいと思いますが、



見終わった後、爽快な気分になれず、気が滅入ってしまいます。



こんな映画アリ?とか、



この話は事実でないにしても、私が10代なら高校に行きたくないとか、



あるいは子供や孫を行かせたくないと思ってしまうのです。



★★☆☆☆(星2つです)



でもこの監督のアクションシーンは良かったので、



将来きっと面白い映画を創れると思います。



注目しておこう。



<7月29日・ヒューマントラストシネマ・15時50分の回>