手術の日記を書いていましたが、最近がんの勉強をひたすらしているので、

備忘録も兼ねて、がんをどう捉えれば良いのか、書いてみる事にしました。

 

まず、病院の先生は腎臓癌のガイドライン(腎がん | がん診療ガイドライン | 日本癌治療学会 (jsco-cpg.jp))を元に治療して下さっているんだな、と理解しました。

ガイドラインにはフローチャートのようなものがあり、三大治療(手術、抗がん剤治療、放射線治療)+免疫治療(オプジーボ※ニボルマブとも言う) を元に、エビデンス(証拠が認められたもの)のある治療のみ実施するような感じです。

がんごとにガイドラインが定められているので、複数のがんの場合は先生の裁量で決まりますし、ガイドラインにも例えば腎臓がんだとフォローアップのハッキリとした基準が無い、と正直に書かれているケースもあり、それが病院によって様々な診療方針となっているように思います。

 

次に、保険診療外の治療(要はエビデンスがハッキリしない治療)も山ほどあり、成功例も沢山存在するようです。末期患者さんは病院の先生に余命宣告されておられる為、自分のやりたい治療を選択されるのですが、その中でがんというものは突然消えたり、余命が非常に延びたりする事があるようです。私は腎臓を摘出した後、先生からは「何も特別な事はしなくて良いです。再発するか否かは時の運ですよ。」と言われているのですが、転移を防ぎたくて仕方が無いので、この関連の本を読み漁って取り入れられるものは取り入れる事にしました。

 

すると、一様に皆さんが話されている事は、「がんは生活習慣病だ」という事です。

先生は全くそんな事を仰ってなかったので、最初は違和感しかなかったのですが、何冊も読んでいると皆、生活習慣を直せばがんは治る可能性がある(余命が長くなる可能性がある)と仰るのです。じゃあ後悔したくないし、取り入れてみようと今は考えています。

 

私が今大好きな本は、

"がんが消えていく生き方 外科医ががん発症から13年たって初めて書ける克服法"

という本で、外科医の方が病院の治療に限界を感じ病院を辞め、末期がんの方の治療を始めて暫く経った後、腎臓がんと診断され、そこから思い至った事をまとめた本です。

※リボーン洞戸という宿泊型施設を岐阜で経営されていて、私がもしにっちもさっちも行かなくなったらここに行きたいと思わせてくれます。明るい本です。

 

この医師によると、

睡眠、食事、運動、加温、笑顔の改善により、がんはより良くなる、治療できる可能性があるとの事です。

 

それに従って私も生活習慣を真似できる範囲で変えてみました。

●睡眠:夜更かしが好きで、ずっと深夜1~2時に寝て6:30に起きる暮らしでした。

→11~7時に改善。医師によると10~6時が理想との事。残業があると難しいですね。。。

●食事:体重以外、塩分、動物性たんぱく質、内臓脂肪は気にせず食べていました。

→塩分を1日6g以下に制限。牛、豚を食べる事をやめ、野菜・果物をかなり多めに食べる。また、お菓子をやめ、白米も全て発芽玄米+雑穀米に変更

※医師によると、野菜や果物をジュースで多めに取るのが良さそうとの事でジューサーを購入中

※「がんを自力で消し去る最強食」という本も見ていて楽しい本です。明るい本です。

●運動:テレワークも手伝って、一日外に出ない、何も動かない時がありました。

→1日1h以上(7000歩以上)のウォーキングを欠かさず行う事にしています。朝30h、昼30h実施。体脂肪が5%、体重が5kg程落ち、筋肉も3kg程増えました。体組成計で毎日計るようになりました

●加温:昔から冷え性。冬は苦手

→医師によると、加温を補う装置があるようなのですが、それは無いので、まずはお風呂に10分以上浸かるようにしています。冷え性に効果がある入浴剤を入れて試しています。

●笑顔:これは難しいですね、今はがん対策に必死なので笑えていないかも。。。息子がちょけて来るので一番の治療薬になっています。

 

と、こんな感じです。

今までズボラにして来た生活習慣を一気に変えました。転移予防に関わらず、糖尿病や腎不全の予防にもなりそうなので、これからさらに勉強してより良い対策を試してみたいと思います。

正直、これぐらいやってないと気持ちが落ち着かないというのが本音ですね。

このブログを通してどうなっていくかお伝えしていきたいと思います。

 

起床は6:00です。少し早いです。。。

手術の心配もなんとなくあり、5hぐらいの睡眠だったかと思います。

 

朝9:00からの手術だったので、朝は絶食です。

着圧ソックスというものを頂けるので履き(固めでひざ手前まであり、足先が空いている靴下)、

手術着を着て待機です。手術着は前も横もあらゆる所がボタンで取れるようになっています。こんなのがあるんだなぁ、凄いなぁと感心。

 

今回は息子が風邪で保育園に預けられなくなり、妻は立会いには来れなかったので、

そのまま看護士さんと歩きで手術室に向かいます。

途中控室で執刀医師、麻酔科医師、手術看護士複数名と合流し、眼鏡を渡して手術室に入ります。

なんというか空気が澄んでると言ったらあれですが、無菌な工場に来たといった趣で、独特な世界観に少し圧倒されました。

 

手術室に入ると、ビックリするぐらい細いベッド(セミシングルも無い)に寝て、心電図を計る吸盤、点滴の針、酸素を検知する人差し指を軽く挟むもの、がテキパキと付けられていきます。

その後、硬膜外麻酔を打つ為、横に寝て、へそを見るような姿勢に丸~くなります。

針がちくっと入って、そこから暫く長いものが入っていく感触があり、その後とっても細いパイプを入れて(感触はありませんでしたが)テープを沢山張って完了です。経験した事無い感覚は怖いものがありますが、そんな痛い感じはありませんでした。

その後、酸素マスクを付けて、点滴から麻酔が入る感覚があり、あっという間に意識が飛んだと思います。

 

う~ん、はっ、と起きたら手術台のライトが見えて、それから断片的な感覚で気づいたら病室に戻ってきました。

右下腹がいててな感じで、あと右肩がなかなか痛いです。あとは尿の管が入っているようで、

それも少し動きにくい地味な違和感・痛みがあります。

でもそれ以外は特に大きな辛さはありません。痛みもそんなにつらい感じじゃない。

おぉぉ、、、終わったのか。。。凄い、もうこれでがん細胞は取れたんだな。。。と本当に嬉しい気持ちになりました。

 

看護士さんに何か取るものは?と言われたので、スマホを取ってもらい、他愛も無いニュースを見たりして、痛さの気を紛らわしました。こんな時に流石に本も持てないし、ストーリーを追う元気もありません。スマホ様様です。お勧めです。

家族に15:00頃LINEを打ったのでこれまたビックリされ、確かに手術ってこんなイメージじゃないよなぁ、一日は意識不明って感じだよなぁと思いました。本当に医療の進歩は驚くべきものです。

 

おさらいしておくと、装備としては、

手術着、着圧ソックス、点滴の針(左腕)、酸素を計る指を挟んでるもの(左人差し指)、

酸素マスク(口)、硬膜外麻酔の管(背中)、尿カテーテル(尿道)

という状態です。

管だらけですね。少し動こうとするとどこかの管が突っ張ります。寝返りを打つのは看護士さんに手伝ってもらう感じで、基本身動き取る感じはありません。

手術は14:30頃(5h程度)に終わったので、今日は暫くこのまんま。飲み物食べ物は無しです。

 

寝れたら良かったんですけど、痛みもあるのであんまり寝る感じでも無かったですね。看護士さんも寝れないですかね~なんて仰ってました。


ずっと起きてる甲斐あって、22:00消灯の後は3hずつぐらい寝る事が出来ました。

 

入院準備もしっかり整え、いよいよ当日

 

朝は荷物が多いので妻に送ってもらって、妻、息子二人としばしの別れをしました

受付した後、即入院病棟へ。

 

病棟にはデイルームという皆がのんびり過ごせる空間があって、

机5台程度と椅子が4客ずつおいてありました。

5F以上なので、見晴らしも良く、太陽もサンサンと当たるので、とても良い所です。

ベッドにずーっといると滅入っちゃうので、何度もお世話になりました。

携帯で話しても良いですし、給湯器があるので、お茶をのんびり飲むことも出来ます。

 

そこで一旦待機し、そのあと事務の方にデイルーム、シャワー室、コインランドリーの使い方等を教えて頂き、最後に病室を案内頂きました。

病室は4人部屋で、それぞれ泌尿器科だけじゃなく他の科で入院されている方もおり、抱えている事情は様々なようです。

それぞれ半円のカーテンで仕切られているのでプライバシーも守られますし、ほっと一安心。担当の看護士さんが来るまで、準備した電源タップや着替えなどを配置し、自分の居場所を大体作る事が出来ました。

 

担当の看護士さんは2交代のようで、朝、夜にどんどん変わります。

勝手な想像でこの病室の担当とか、私の担当さんがいるのかな?と思っていたんですが、そういう事では無いようです。

看護の仕方や性格も当然変わりますので、なんというか許してくれたり、それはダメと言われたりいろいろあるので担当が変わったら同じお願いをしてみると、まぁ良いかみたいな事もありました。あれこれ言ってみるのが良いかもしれません。

 

午前中に入ったので、あっという間に昼食。

病院食はどんなもんかな。。。と食べて見ると、なかなか美味しかったです。

メニューは中華サラダ、エビチリ、杏仁豆腐など、中華に統一されていたり、お魚の和定食になっていたりと、統一感もしっかりあります。

ちょっとだけ味気ない部分もありますが、十分食事が楽しいと思える内容でした。

ちなみに食事は健康保険適用となり、所得が一般的な場合、どの食事も一律460円です。

こんな所も補助頂けるなんてありがたいなぁと思いますね。感謝です。

 

そこから夕食まで基本やる事無し。

1日3回定期的に体温検査と血液検査があったり、翌日の手術の説明はあるものの、

とにかく時間があります。

私の場合はアニメを見るのが好きなので、dアニメストアでひたすらアニメを見ていました。

※ちなみにこのタイミングと退院前ぐらいしか、術後の痛みで余裕でアニメという感じではありません。なんというかストーリーに集中する気になれないというかそんな感じです。なので、本を沢山持っていっても1週間程度の入院ではそんな読めないかもしれません。私個人の感想ですが。。。

前日に入院しておく事で、風邪にかかっていないか等、様子を見る狙いもあるみたいですね。

 

シャワーは予約(食事の前後)して30分内で入る決まりです。

ドライヤーは貸してくれました。簡単な脱衣所にシャワーと座る椅子がある感じです。

手術すると暫く入れませんので、大事ですね。快適に過ごさせてもらいました。

 

夕食は18:00が決まりです。

就寝(消灯)は22:00なので、本当に一日が長かったです。

暇だと手術どうなるかな。。。とかがんの今後はどうなるかな。。。とか考えてしまうので、

暇つぶしはとっても大切です。