▽ワクチン接種
 11年の風疹患者に成人男性、特に30~40代が多かったのは、この年代の抗体保有率が70~80%程度と低いためだ。風疹のワクチンは1977年から94年まで、女子中学生だけに定期接種が行われていたため、この世代の男性は以前に風疹にかかっていない限り、ほとんど抗体を持っていない。
 この世代は妻や職場など周囲に妊娠の可能性がある女性が多い。多屋室長は、過去の傾向から12年の流行規模は11年より大きくなる恐れがあると指摘。「妊婦にうつると赤ちゃんに先天性風疹症候群の心配がある。心当たりのある男性は、風疹とはしかを予防するMRワクチンを接種してほしい」と話す。
 また、妊娠を望むものの抗体がないか少ない女性も接種が望ましい。安全に妊娠するには接種から約2カ月が必要だという。(共同通信 斎藤香織)