昨日に続き、野村総研の齊藤義明氏のワークモチベーションを引き出す
“VOICE”モデルを紹介します。
齊藤氏は、モチベーション企業になる為のアプローチとして4つを挙げる。
その4つは、
① バリューシステム・アプローチ ― 力を超えた存在価値
② コミュニケーション・アプローチ ― 情熱の循環
③ オポチュニティ・アプローチ ― 成長の機会
④ イノベーション・アプローチ ― 創造の楽しみ
である。
バリューシステム・アプローチ(Value system approach)とは、個人が持つ
自分の大事な価値体系と、組織にあるDNAやウェイと呼ばれる価値体系の
共感性を高めることで、社員が働きやすく、挑戦しやすく、成長しやすくなる。
コミュニケーション・アプローチ(Communication approach)は、“情熱”を
組織に循環させることで、職場旅行、独身寮の復活などのほか最もシンプルで
パワフルなのは、社長自らの現場巡りや方針説明等であるが、このアプローチが
「働く野性」復活に最も有効であるといわれる。
オポチュニティ・アプローチ(Opportunity approach)は、自己成長機会を
豊かにデザインする方法で、権限委譲、リーダー人材育成プログラム、戦略的
ローテーション、キャリアカウンセリングなどである。
イノベーション・アプローチ(Innovation approach)は社会に新しいものを
生み出すことであり、「イノベーティブであることに優先度を置いた精神風土」
「ある種のゲーム性に富んだアイデア提案システム」に「成功体験の連鎖」が
このアプローチへの重要ポイントである。
そして、この4つに加え、Empower(育てる)、Encourage(勇気づける)の
経営の基本思想とリーダーシップで、これらの頭文字(V、C、O、I、E)
から“VOICE”モデルと呼んでいる。
それぞれの企業が、このモデルを参考にして自社のモチベーションを引き出す
フレームワークを構築すれば、「顔前にんじん=お金」はそんなに必要が
なくなるということである。
中小中堅企業では、特に経営者への社員の信頼がこのモデルを導入しての成功の
大前提であることは言うまでもなかろう。
- 田村 秀
- データの罠―世論はこうしてつくられる
