　蝦読weeklyです。

川原繁人著　『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか？』
　再読。言語学者が小学生を相手に授業をした様子を書籍化しています。
　この本、面白いんですよね。「音声学」から言語を研究している著者が小学生を相手にした内容なので、取り上げられる話題もお菓子だったり、プリキュアだったり、ポケモンだったり、子どもの言い間違えだったり身近な話題ばかりで興味をひく内容です。昔の日本の発声に「はひふへほ」がなかったという話は以前読んだ時にも「えーっ」と感じましたが、今回もまた「えーっ」でした。（つまり忘れていた）

ドストエフスキー著　『カラマーゾフの兄弟2』
　キャラクター紹介っぽさもあった1巻から、話が展開していく2巻。
　ここから物語が大きく動くので、物語の進むスピードも上がっていきます。父と兄の対立に頭を悩ますアリョーシャ、イワンの大審問官の話、ゾシマ長老の逸話などなど、ドストエフスキーが「これでもか」というくらいに話を転がしていきます。垣間見える宗教観や道徳観、長セリフは基本読み流していますが(笑)。
　訳者による読書ガイドが親切で良いですね。先にこちらを読んでから内容に入っても理解が深まるかも。３巻もガリガリ進みます。

宇都出雅巳著　『どんな本でも大量に読める「速読」の本』
　何度読んだかわからないくらいの再読。
　私は結構「読書法の本」を読む人なのですが、自分にとっては最も腑に落ちた一冊です。何が何でも速読を身につけたいわけではないんですけど、効率のいい読書はしたいよな、と。文字を音にせず眺める意識で読む。何度も眺めることでストックを貯めていく。ストックができるから速く読める。だから身につく。その通りだよなと思います。小説こそ速読に向いている説は「ん？」と思いますが。
　今回はkindleで読みましたが、本も文庫で携帯性も高いですし、速読法を身に付ける方法の一つを知りたい人には良い本なのではないかと思います。

蝦読weekly 20240804～0811