　蝦読weeklyです。

曲亭馬琴著　『南総里見八犬伝　一』
　江戸時代に書かれた大文豪による長編小説。
　小学生くらいの頃から『南総里見八犬伝』は好きで児童向けから河出文庫や平岩弓枝などなど、抄訳はよく読んでいました。不思議な縁で結ばれた８人の勇者たちが難事に立ち向かっていくストーリーがそもそも大好物です。現代のRPGの王道である「仲間を集めつつボスを倒す」スタイルは、既に江戸時代後期の日本で大長編として多くの読者に喜ばれていたわけです。『西遊記』『水滸伝』なんかもそうですね。まさにこれぞジャパニーズファンタジー。しかも、改めて導入から読むと、主人公である八犬士が誕生するまでの因縁にも大きく紙面を裂いているのが驚き。ここから完結までのストーリーを考えていたのであれば、改めて曲亭馬琴という人の凄さを感じずにはいられません。リアルタイムで読んでいた人たちもきっと「ここからどうなるんだ？」とワクワクしながら読んでいたのでしょう。
　今回は待望の全訳。訳者の小野英明氏には感謝しかありません。毎月１?２冊ペースで読んでいきます。

　『南総里見八犬伝』って現代語に訳しても、なかなかな難易度なのに、江戸時代の読書家の人たちって、この本を楽しんでいたってことですよね……知的レベル高い！

ダンテ著　『神曲　地獄篇』
　言わずと知れたイタリアの大詩人の戯曲。
　12月になり、クリスマスとかキリスト教とかに関係しそうな本を読みたいなぁと考えていて、こちらを手に取りました。何だかんだ、本を変え毎年のように読んでいる本ですが、今年はkindleで持っている角川版。何度読んでも難しいし、忘れてしまっていることも多いですが、さすがに読んでいくと思い出していくものです。ダンテが死後の世界を巡っていく内容はなんだかんだ好みで、これからもきっと手に取って読むのだと思います。

　Xでスゴ本の中の人という方のポストを見つけ、ポストのリンクを辿っていくと「最高のファンタジー」として「氷と炎の歌」をあげていらっしゃいました。
　もちろん未読ですが、実はファンタジー大好きなので、めちゃくちゃ興味あります。
　書店で文庫を見つけたんですけど厚かった（のに加え、値段も高かった）！！！！

　でも、2024年は読みたい！

蝦読weekly 20231218～1223