　蝦読weeklyです。

小谷太郎著　『宇宙はどこまでわかっているのか』
　再読。出版段階で進んでいる宇宙の研究についてまとめられています。
　Kindle導入直後くらいに読んだので、もう３年くらい前に一度読んでいます。当時と比べて、宇宙の研究がどこまで進展しているのか、私にはわかりません。でも、宇宙という不可思議でスケールの大きな研究対象に対して挑んでいこうとする人間の探究心・好奇心、明らかになっていく人間の知的レベルの高さにはただただ感服するばかり。私は門外漢ですが、宇宙の話は好きなので、こういう人たちがいるからこそ、好きな内容について触れられることができるんだということを改めて痛感させられます。
　この本を読んで、ブラックホールについての本を読みたくなったので、簡単そう（難しいと挫折します笑）な本を注文しました。届くのが楽しみです。

西野精治著　『スタンフォード式　最高の睡眠』
　数年ぶりに再読。睡眠の質を高めるための考え方とメソッドがまとめられています。
　仕事を頑張って趣味を楽しむためには体が大事。睡眠についてもいろいろ考えなければならない齢になってきているので、久々に本棚から引っ張り出してきました。入眠時の90分が重要であり、最低でも6時間は睡眠時間をとるのが理想であるという考え方をもとに、「どうやったら質の高い睡眠につながるのか」という方法も紹介しています。体温が鍵を握っている感じ。「全面的にブルーライトが悪者」とかにしていないのは、ある意味現代人には優しいかもしれません。

　余談
　自分の期待には全然沿わないのに、すっかりお気に入りのスマートウォッチ。
　そんな中「睡眠のデータ」は、毎日しっかりチェックしています。
　データを取り始めたころは、浅い眠りが多く「これはどうやったら深くなるのだ？」と試行錯誤。以前に読んだ本の記憶から、寝る直前にPCやスマホを使うのをやめ、紙の本を読むようにしてみました。
　すると興味深いことに、深い眠りの割合が増えています。実話です。kindleのときは深い眠りが減るので、電子機器と眠りの深さって関係がありそうだ、と実感。
　これも読書の効能の1つかなと思っております。深い眠りが多いことの効能はまだ理解できていませんけど。

今井雅宏・亀谷敬正著　『Mの法則×血統ビーム　誰でも使える血統買いパターン』
　久々に競馬予想の本を買いました。
　私は血統とローテーションで予想をする人でございまして、この2人の理論は昔から参考にさせていただいております。JRAの競馬で活躍している種牡馬の産駒にどのような傾向があるのかを分析しています。実際に自分が使うかどうかは別にしても読んでいて面白い内容ばかり。血統・臨戦課程・枠で、ここまで個性が出るのかと思うと競馬の世界は奥深いなぁと思いますし、これからもこういう考え方（拙いですけど）で予想してみようという気持ちにさせられます。昔からよく読んでいた競馬本の著者2人による対談形式なので面白くないわけがありません。
　個人的には何頭か追いかけてみたい種牡馬がいるので、参考にしてみたいと思います。

田中芳樹著　『七都市物語』
　地球の地軸が大きく傾いて人類は滅亡。月に移住していた人々が新たな作り上げた７つの都市のせめぎ合いを描きます。
　著者は好きな作家の一人でありながら作品からは最近離れていたので、本棚にあったのに未読だった本作を手に取りました。その都市のリーダーではなく、いわゆる「ナンバー２」たちを中心に展開されるので、都市間のパワーゲームでありながら、権力に対する反骨の姿が裏テーマになっているのかなと感じながら読み進めました。権力に媚を売らず自分の力を信じる者を描く著者の作品が好きなので「これこれ、こういう田中芳樹が読みたかったんだよ」という作品でした。何で今まで読んでこなかったんだろうなぁ。

　田中芳樹作品は『創竜伝』で著者の存在を知り、『銀河英雄伝説』『マヴァール年代記』『アルスラーン戦記』を完結まで読みました。最も好きなのは『銀河英雄伝説』ですが、実は同じくらい『創竜伝』の１?４巻までが「大」をつけたいくらいに好きです。過度な政治体制批判（権力への反骨の姿を描くのはいいんだけど……）、とあるキャラの存在、完結までに時間がかかりすぎたことがなければ、自分の中で『銀河英雄伝説』と双璧なくらい高評価になっていたと思われます。

メンタリストDaigo著　『知識を操る超読書術』
　何度読んだかわからないくらいの再読。
　読書の本は好きなので良く読みますが、何だかんだこの本に戻ってきます。いや、この本に書かれていることを実践しているわけではないんですが、能動的に本に臨むというスタンスが本当にその通りだな、と、感じる次第です。

　11月末はブラックフライデーだったので何か買おうかと思いましたが、これといって欲しかったものがなかったので、全く関係なく本と電子書籍を買いました。
　今回の購入
　『Mの法則×血統ビーム　誰でも使える血統買いパターン』（読了）
　『過去を売る男』（やっと買えたスケザネ氏のオススメ作品　2024最初に読む作品にしました）
　『ブラックホール』
　『本の雑誌　2023年12月号』
　『銃・病原菌・鉄』（Kindle）
　『ユートロニカのこちら側』（Kindle）
　ほとんどの本を読むのは当然2024年です（笑）。
　その他、12月後半には敬愛するスケザネ氏による編著である源氏物語の本が刊行。
　2024年始に小津夜景さんの著書が刊行されます。どちらも楽しみ。（2冊ともすでに予約済み）

蝦読weekly 20231204～1209