ディクテーションのやり方 その3 | 世界とあなたを英語でつなぐ。英会話学習法アドバイス

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今回は、ディクテーションをする際の重要なポイントをお送りします。

「音をひとつひとつ書き留めるのではなく、まず文章の意味を自分で理解し、
その文章を自分で書き起こすという作業をする」
という点です。

私はディクテーションをする時、普通それぞれの文章を3回普通のスピードで
読みます。文章が全部で10あったら、その10のセンテンスを読み終わった後に、
もう1度全ての文章を同じスピードで読み、あっているかどうか個人で確認させ、
その後みんなで答えあわせするという感じにしています。








ディクテーションをすると言うと、普通生徒さんがやりがちなのは、
例えば
“I have to get some eggs since I’m baking a cake tomorrow”
という文章をディクテーションする場合、私が1度文章を読むと、生徒さんは
まず
 “I have” と書き、2度めに文章を読んだ後は “I have get” などと書き、
3度目に文章を読んだ後は
“I have get eggs” しか書いてないという風に
なりがちです。

特に長い文章の場合、単語1つ1つを追って書いていたら普通は全部書く事は
できません。このやり方では、ディクテーションをしているというよりも単に音を
書き留めているに過ぎません。

私の思うディクテーションとは、文章を聞き、理解し、できれば頭の中にその
情景を思い描き、それを今聞いた単語を元に自分で再現していく作業だと
思います。

先ほどの例文なら、
例えば女の人が冷蔵庫の扉を開けていて、こちらに向かって
「明日ケーキ焼くから卵買わなきゃ」 と言っているシーンを思い浮かべてみます。

ここまでできればディクテーションはもう半分終わったも同じです。
後は自分が今聞いた単語を元に文章を起こしていくだけです。

「卵を買う」
“I have to buy some eggs” だけどたしか get という単語を
使ってたから
“I have to get some eggs” かな?「なんでかって言うと、
明日ケーキを焼くから」
because I will bake a cake tomorrow” だけど、
たしか
because ではなくて since を使ってたな。あとing を使ってたから
will bake
じゃなくて進行形の形で近い未来を表す I’m baking かな?
という感じで書き起こしていく訳です。

ですから聞いた単語を書き取っていくのとは全然違いますよね。
私は生徒さんにはディクテーションはこういう風にしてやって欲しいと思って、
いつもその様に言っています。

「聞いて、意味を理解し、それを文章に書き起こす」
わけです。