※この記事は、多品目零細農家が書いておりますので、産地等で大規模に栽培される方は、JAや公共の指導機関等から指導に従ってください。
※この記事に記載されている農薬の情報は2024年10月9日現在のものです。ご使用の際は、必ず最新の情報をご確認ください。
さて、今年試しに、にんにくの栽培を行おうと思いましたが、当地はネギの産地であり、黒腐菌核病に感染するリスクが非常に高いため、対策できる農薬を探していたところ、アフェットフロアブルとパレード20フロアブルに「種球塗抹」という適用がありました。
「種球塗抹」の方法がネット上で見当たらなかったので、メーカーに問い合わせ、
メモ的な意味合いで記事にします。
1,ビニール袋を用意
1kgの種球に塗抹するにはこのサイズがちょうど良かったです。
にんにくの種球をつんつん尖っているので、シャカシャカ系のポリ袋ではなく、
テロテロ系のポリ袋の方が破れにくく良いと思います。
また、レジ袋ではなく透明ポリ袋の方が、
塗抹具合がわかりやすいのです。
量が多い場合は、ボウルとヘラを使って混ぜ合わせる方法もあるそうです。
薬液量が意図せず多くなってしまうことを防ぐため、1kgごとに新しい袋を利用しました。
2,種球と薬液を袋に入れもみこむ
唐揚げを作る時のイメージでもみこみました。
薬液量が少ないので、明らかに付着しているという様子にはなりません。
3,広げて乾かす
乾燥させてから植え付けするようにとの
注意書きがラベルにありますので、
育苗トレイに広げ、乾燥させました。
以上です。
なんてことないですが、
ご参考までに。。
2024年10月9日現在
・アフェットフロアブル
・パレード20フロアブル
上記、2剤に種球塗抹の登録があります。
どちらの剤も登録が多く使いやすいと思います。
FRACコードはどちらも7で、系統は同じです。
ついでに、
チューリップサビダニ対策として、
トクチオン乳剤 浸漬処理を行いました。
こちらは、
樽に薬液を張って、種球をつけるだけなので方法は割愛します。
塗抹を先に行うと薬液がしみだしてしまう
気がしたので、浸漬→塗抹の順番で行いました。
ガードホープ液剤でも行えるようですが、
利用できそうな適用が他になかったので、
トクチオン乳剤を利用しました。
トクチオン乳剤は
有機リン系薬剤ということで、
マラソンのようにニオイが
きついといやだな。。
と思ったのですが、マラソンほどきつく匂う印象はありませんでした。
(ニオイはするので、個人差があると思いますが。。)
と思ったら、
グレーシア乳剤にも浸漬の登録がありました!!
グレーシア乳剤の方が多くの作物に登録があるので、
多品目栽培されてる方はこちらの方がいいかもしれません。
~余談~
実は以前、少しだけ、
にんにくを育てた際、
「にんにくなんて無農薬で行けるだろ」
となめて栽培した結果、黒腐菌核病で全滅しました。。
種代も安くはないので、栽培される際、
特にネギが多く栽培されている地域では十分ご注意ください。