ここのところ、私と係わり合いになっている人達の話が続きましたので、ちょっと自分の話を書こうと思います。ビジネスにしようか、生き方にするか迷ったのですが、とりあえずビジネスのテーマにしておこうと思います。

就職活動の話です。外部のリクルーティング会社にレジュメを登録していらい、複数のエージェントさんから、途切れる事なくそれなりに面白い案件がやってきています。私はどんな案件でも何かのご縁…と考えて、畑違いでもお声がかかれば前向きに検討してきています。

そのエージェントの会社の一社のリクルーターさんと、日本に行ったおりにお会いすることが出来ました。その時に伺ったお話の中で「へぇ」と興味深かったことを今日は書こうと思います。


日本の企業で女性の取締役がいないのが問題になっている……;

というのです。確かにテレビを見れば上の方の人は男性ばかり。均等法が施行されてから二十年以上たちますが、まだ日本の会社は男性社会と言う事なのですね。

ところが、「やっぱり男性だけじゃまずいんじゃないの?」と言う声が「どこかから」上に上がってくる会社が多いらしいのです。この「どこから」そういう声が上がってくるのか…というのが、私個人的には非常に興味のあるところではあるのですが、そのリクルーター曰く「中間管理職やもっと下の層から」そういう声が上がって来て、「業績がふるわなかったりすると、男性ばかりの取締役がダメなんじゃないのか?」といった話になる…らしいのです。

日本の会社は「女性の取締役ないしは取締役候補を探しているところが多いんです」と言うのでした。

このコメントいろんな点で、かなり違和感があります。


1。業績が揮わなかったりすると、「男性ばかりだからいけないんじゃないの?」という風に、男性で固まっているということが理由になってしまう…。確かに英語にもOld boys clubという言葉があって、昔から仲良しの人達だけで固まって権力を握ってしまうことを揶揄するのですが、そういう風に言われてしまう程、上の人達ってダチなんでしょうか?
2。中間管理職やその下の人の声で取締役会が動く…とりあえず女性候補はいないか探してみる。部下のオピニオンサーベイか何かで出た結果を真摯に受け止めているというところは好感が持てますが、下から言われたから女性を捜してみるって言うのは短絡的な感じがするのです。


「ですから、女性活用をしたい…とそういう会社は考えているのです。」
と、そういっているリクルーターさんも大概は外資系の仕事が多いので、この日本の企業の「女性活用」と言う言葉に違和感を持っている様子でした。


ということで、私が十年以上前に日本から逃げ出した当時のことがぼわ~っと蘇りました。私は言いました。

「アメリカですと、男性だから女性だからってないですし、表には絶対出さない様に日頃から訓練しているので、女性だから登用したいって言うのは、どうなんでしょう、すごく違和感あるんです」

こう切り出すと、「ごもっとも、おっしゃる通り」と相槌を打ってくれます。

「更に言うのなら、年齢の差別も絶対ダメですから、誰が何歳というのはたまにうわさ話をする時には話題になりますが、仕事の場面で出すのはないです。だから、日本の採用に年齢枠の制限が付くのは、未だに違和感あるんですよ。」と続けます。

「そうですよね~。アメリカではあり得ませんよね。」と、相槌を打ってくれます。

「もしも、その会社が真剣に本当に真摯に女性の活用をしたいということだとしたら、それは女性・男性じゃなくて、老年とか若年とかそういう物全て含めて取っ払って、その人その人の『貢献』に集中できるのか、そういう文化に会社を変える取り組みをすると決意するのか…だと思うんです。私は日本にいた時に『女性初の…』シリーズでいろいろ周りからもいろいろ言われました。女性初だからって特別でもなんでもない…なのに一挙手一投足特別視される、それは女性活用じゃないと思います。女性とか男性とか考えなくなった時、老齢・若年齢考えなくなった時…その時こそ本当の意味で女性活用が出来る様になったってことで、そうなったら、きっと男性社員も一人一人の人間として働きやすい職場になると思います。」

私は考えをはっきりと申し上げました。
結局その考えでも、更に会社が興味を持ってくださるのなら、お会いするのはそれもご縁なので、お会いしてみたい…とも申し添えました。

リクルーターの方がどう私の「言い放ち(苦笑)」を受け止めてくださったのかは判りませんが、その後そのリクルーターさんの上司の方とも電話でお話をして、更に会社の方でお会いしたい…ということになった…というご連絡をいただきました。

女として働いてないもんなぁ………一人の人として働いてるんだもんなぁ…

と、やっぱりまだ違和感を抱きつつ、その会社がどれだけ本気なのかちょっとぶつかってみてみよう…そんな風に考えています。