Lさんがいじめられることから守ると誓った私は、その組織が密室になっていない…周りから見られているんだよ…ということを認識してもらう様にしました。
それはもちろんLさんが実現しようとしているビジネスをサポートすることでもありました。

まだ他にも私に出来る事はありました。

Lさんが私と話している時に、心配なフレーズが挟まるのが気になっていました。

「どうせ私が悪いんでしょうけど…」
Lさんが上司に関連する事を言う時に、このフレーズがふっと挟まるのです。もちろん上司からの恫喝にも曲げずに過ごしているLさんでしたが、言葉の暴力は少しづつ心身を蝕みます。Lさん自身が気がつかないうちにダメージが蓄積されて行っていることが心配でした。このままでは強いからこそ、風当たりも強くなって、最後は折れて鬱になってしまうかもしれません。

私はそのフレーズが出る度に、

「あなたは絶対悪くない!」

と断言し、「皮肉の表現としてすら口に出してはいけない」と言いました。そして、Lさんがどんなに頑張って来ているか、どれだけプロジェクトが進んでいるか、あなたがいなかったらここまで来ていなかった…と、思いつく限りのLさんの貢献を口にし、メールにして認めてあげたのです。

これらは全部「事実」ですから、私が表現するのに何のためらいもてらいもありません。Lさんの状況に追い込まれたら、自分も含めてほとんどの人が上からにらまれない様にひっそりと姿を隠すと思うのです。それを、敢えて顔を高く上げて、更に強い風当たりにも負けない強さに私は感動していますし、それを賞賛し表現するのは難しくもなんともないことでした。

日本人は大概褒められることには慣れていませんから、Lさんも最初は居心地が悪かったかもしれません。でも、年がら年中言われてたら、「そうかな?」と思えて来る様になるものですよね。


それともうひとつ、毎日寝る前にLさんの部下やKさんみんなが楽しそうにけらけら笑っている姿を想像し、それに対してレイキをかけながら寝るというのを続けました。

これに関しては、面白い引き寄せをしてしまいました。
ある朝6時半、まだ完全に眠っていた私は携帯電話の音で起こされました。見ると、日本からの電話です。

「なにかな?」と思って携帯に出ると、いきなり居酒屋の楽しいざわめきが聞こえてきました。
居酒屋でみんなで盛り上がって楽しい時間を過ごしている時に私の話題になり、私を一緒にその楽しい輪の中に加えてくれようとして電話をかけて来てくれたのです。

独りづつとお話をして、電話を切る頃には40分が経過していました。朝っぱらから酔っぱらった人達に起こされたのは「なんだかなぁ(苦笑)」ですが、私はそのけらけらとみんなが笑っている様子は、まさに私が就寝前にイメージしてレイキを送っているそのものでした。

とても楽しくて幸せな気分になることが出来ました。それが例え酔っぱらいのぐだぐだで起こされたのだとしても(笑)。