妻達のブログを読んでいると、
「夫は離婚には踏み切らない」
「新しい恋があっても動かない」
と思っているようです。





確かにそういう夫達は多いでしょう。

ただそれは動かないのではなく、動く理由が成立していないだけなのだと思います。






 離婚は『確実なコスト』と『不確実なリターン』の交換です。
離婚すれば経済は分割され、
住まい・生活費・子どもの養育費・世間体など、
払うコストはとても現実的で確実です。






一方で、新しい恋愛は
家族より幸せをくれる保証はありません。
誰も『今より楽で、低ノイズで、穏やかに生きられる未来』を約束してくれない。







つまり多くの男性にとって


現状維持(低満足の安定)
vs
離婚(高コスト・不確実な幸福)

という構造になっている。






合理的に考えれば、
現状維持が最適解になるのは当然です。






だから多くは『踏み出さない』。 

愛がある・ないではなく、
構造的合理性で動けない。

家庭の維持は面倒が少ない。
離婚は労力が膨大。
新しい未来は不確実。

踏み出す価値が明確に『上回らない』限り、
人は動きません。





しかし稀に「動ける人」がいる。




その人は能力や環境ではなく、
構造を理解し、準備し、計算し、
自分の人生を設計して動ける人です。







経済、子ども、住まい、評判。
冷静に戦略を立て、壊す順番と守る順番を選ぶ。

そしてその背後には、

「低ノイズで、穏やかで、安心できる関係」
「高リターンが確信できる未来」

が具体的に存在していることが多い。






動ける人は、
感情ではなく構造で未来を選ぶのです。





現実は残酷なほどシンプルで、
だからこそ心よりも 構造で見た方が見えやすい真実がある。






不倫の是非ではなく、
そこにある「構造」を知ることで、
誰も責めずに現実を理解できるようになるのだと思います。



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