不倫相手と関係を終わらせたあと、
妻のもとに謝罪のメッセージが届くことがあります。








それは、相手女性が区切りをつけ、
今後は関わらないという意思を示すための、
落ち着いた内容でした。








その文章に対して妻は、
「どこか上から目線に感じる」
「マウントのようで不快」

と受け取ってしまう。







けれど、文面そのものを丁寧に読んでみると、
感謝や謝罪、そして関係を断つという意思が静かに書かれているだけで、攻撃性を含むものではありません。







それなのに、どうして『棘』として感じられてしまうのでしょうか。









一つの理由として、
妻が本当に欲しい謝罪は、相手女性からのものではないという点があるのだと思います。








本心では、
夫からの誠意ある言葉、
夫からの説明、
夫からの謝罪を求めている。







その『本命の謝罪』が得られていない状態で、
外側から届く丁寧な文章を読むと、
どんな言葉も気持ちに引っかかりやすくなります。









さらに、傷ついた心はどうしても
問題の軸をずらしてしまう ことがあります。

相手女性の書き方や表現の細部に意識が向き、
文中のどこかに『意味』を探してしまう。







けれど、そのズレこそが、
回復を難しくし、思考をこじらせる要因にもなります。







本来向き合うべきなのは、
外側から届くメッセージの『文言』ではなく、
夫婦関係そのものの傷であり、
揺れている自分の気持ちです。







心が落ち着かないうちは、
どんな言葉も棘のように感じられてしまいます。
だからこそ、
『自分がどんな状態で言葉を受け取ったのか』
そこに気づいてあげることが、
回復の第一歩になるのだと思います。




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