麻痺から少しずつ感情を取り戻したあと、
家族のもとへ戻る人もいます。
それは単なる『責任の回復』ではなく、
「本当の責任とは何か」を自分の内側で問い直した結果でもあるのです。





以前の彼らは、
「家族のために我慢すること」が責任だと思っていた。
でもそれは、心を犠牲にした安定。
彼らの『愛』はあったけれど、呼吸が止まっていた。
   





そして、不倫を経て初めて気づく。
感じないまま生きることは、誠実ではなかったのだと。





だから彼らが戻るとき、
その動機は「罪悪感」や「義務感」だけではありません。
むしろ、「今度こそ本当に向き合えるかもしれない」
という、再挑戦の意志に近い。






もちろん全員がそうではない。
中には、世間体や子どものためといった『旧い責任』に戻る人もいる。
けれど、『心を取り戻したうえで戻る』人たちは違います。




彼らは、
「家族を守るために自分を殺す」のではなく、
「自分を取り戻したうえで、もう一度守りたい」と思っている。






それは、同じ『責任』でもまったく質が違う。
義務の延長ではなく、自分の意志で愛を引き受け直すという行為。





彼らはようやく、
『感情を捨てないまま誠実に生きる』という新しい誠実さにたどり着いたのです。




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