夫がもう別の場所で暮らしているのに、
妻たちは「いつか戻ってくる」と信じ続けてしまう。
それは、愛情というよりアイデンティティの延命です。





「妻である自分」を支えるために、
夫が完全に自分の世界から消えることを
心がどうしても許せないのです。






もし本当に夫が『もう戻らない』と認めてしまえば、
妻である自分の存在理由も同時に崩れてしまう。
だから、夫の言葉や態度の中から
『まだ希望がある』という断片を必死に探してしまう。






けれど、その『希望』の多くは、
夫の情や罪悪感が生み出した「残響」にすぎません。
帰る気がない人は、心の中でもう帰路を閉ざしている。





それでも妻は信じたい。
彼の中にまだ自分がいると。
その幻想を守ることでしか、
自分を失わずにいられないから。






しかし、本当の回復は、
「戻るかどうか」という軸から
「自分がどこに立ちたいか」へと
軸を移した瞬間に始まるのです。




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