怒りを外に出す人と、
心の中で押し殺す人がいます。
でもどちらにしても、
「夫に対してまだ闘っている」ことに変わりはありません。





外に出す人は、怒りを燃料にして
なんとか自分を保とうとしています。
内に抱える人は、怒りを凍らせて
自分を守ろうとしています。






けれど、どちらの形でも、
心の中ではまだ夫とつながっているのです。
「許せない」という感情は、
言い換えれば「まだ分かってほしい」「謝ってほしい」
という期待の裏返し。





だから、何年経っても怒りが消えないというのは、
夫を見ているようでいて、
実は夫の言動に自分の心を預け続けている状態なのだと思います。






怒り続けているかぎり、

その関係は『終わっていない』。

夫の存在が、今も感情の軸になっている。






ほんとうの意味で解放されるのは、

怒りを鎮めようとすることではなく、

「もうこの人に期待しない」と静かに決められたとき。

その瞬間に、ようやく心が夫の外に出ていけるのだと思います。






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